【明日が辛い教員へ】多忙な教師が逃げても良い理由と考え方

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【明日が辛い教員へ】多忙な教師が逃げても良い理由と考え方

早く帰りたいけど、明日の授業ができていないから帰れないよ!

このような悩みを抱えたことがある人は少なくないはずです。もはや全員かもしれません。

私も週に新しい授業を11種類抱えていたことがあり、明日を望まないこともしばしばありました。しかし、まだなんとか乗り越え、教員を続けることができています。

この記事では、そのときの私の「逃げる」という方法と逃げてもよい理由について解説いたします。

明日が辛いという人は、これを読めば少しだけ楽になるかもしれません。
忙しい人は目次だけでも見て、読む価値があるかどうか決めてください!

重要に見える悩みの多くは他人にとってどうでもいい

生徒は学校の価値を授業においていない

あなたが明日の授業の準備に毎日追われているとします。
しかし、残酷な事実をお伝えしなければなりません。生徒というものは、どんなに良い授業であっても、「授業」というだけで、特に興味を持っていません。

ご自身が生徒だったときを思い出してみましょう。楽しみな授業は、ほとんどなく、楽しみにしている授業ですら、休み時間の楽しさに勝つことはなかったと思います。

つまり、あなたが学校に残って明日の授業の完成度を60点から90点に伸ばしたところで、生徒からすれば、30点の授業が40点の授業になる程度です。(私の感覚です笑)

だからこそ、少しでも授業経験して生徒満足度を高めなければならないという見方もできます。
しかし、しんどい中で体調不良になりながら、無理して授業を作る必要がないということでもあります。

それよりも体調が良い状態で、生徒を観察し、声をかけた方が即効性があります。

体調不良をおしてまで授業を作っても生徒の満足度はついてこない

同僚はあなたが今日がんばっているかに興味はない

自分が残って仕事に向き合っていないと周りから評価されないのでは?

自分が昨日したことを周りの教員に聞いてみましょう。驚くほど誰も自分の仕事を把握していないことがわかります。

あなたが仕事の完成度を高めようとそうでなかろうと、周りの人には、ほとんどわかりません。

把握されていないことでサボってしまう要因になってしまうこともあります。
しかし、明日行くのが辛い場合は、逆手にとって利用してしまいましょう。

特に力を抜いていても、誰も気付きません。体調が悪い時こそ肩の力を抜きましょう。

教員間で仕事の完成度を把握し合っているわけではないため、夜遅くまで残って仕事していることが評価軸の代表になってしまいます。

早く帰ってしまうと、そういった人たちの評価を得られにくくなることは確かです。
しかし、そういった人たちの評価を得ようとすると今後ずっと残らなければならないようになります。そこは真っ先に切り捨てる評価軸です。

体調不良をおしてまで仕事をしても周りの評価はあがらない

むしろ体調不良をおしてまで仕事をしているのに、周りから評価が上がらずにイライラして心理的にも体調不良になってしまう恐れがあります。

明日、あなたが職場に行かなくても学校は回る

明日、行かないとあの仕事が・・・。

安心してください。明日あなたが学校に行かなくても、学校は回ります。ここでは私の具体例を中心に説明します。

学校に決して欠けてはならない人などいない

「あの人がいなかったら、とっくにこの学校終わっている!」
「僕がいなくなっても知らないよ!?」

こういった言葉を定期的に誰かが発言しますよね?笑

この「1人の人間で学校がもっている」論はほとんどの場合、当てはまりません。

学校はそんなやわではありません。

  • あなたが1日行かなくても、他のみんなで仕事を分担します。
  • あなたがてきとーに授業しても他の人がすごい授業をします。
  • あなたの仕事を一旦飛ばして、そのまま進むことがあります。
  • あなたが担当する何かを減らして、進むことがあります。

学校は臨機応変に対応できるだけの土台があります。
1日や1週間であれば、大抵の場合は対応できます。これは校長や主任などの場合も同じです。

そもそも学校というのは、学校がまわるギリギリの人材だけを確保しているわけではありません。学校を回すのにちょっと多めに、人を雇っています。

みんな自分の存在意義を証明したくて、仕方がありません。
「おれはこんなにも仕事している」アピールをしています。何度も言っていますが、ほとんどの場合が、職場にいなくてもいい人はいません。

あなたがいなくても学校はまわる!

「あなたが学校にいなくてもよい」というのと、「あなたがこの世界にいなくてもよい」というのを混同しないでくださいね!

私の場合は・・・。

ここで私が「自分がいなくても学校は回る」と感じた例を紹介します。

私は2021年に蔓延したコロナウイルスの濃厚接触者として、在宅勤務を命じられました。

私は自分の心配よりもクラスや学年や授業の心配をしていました。在宅勤務のときも何か起こった時の学校からの連絡に対応できるようにデスクの前に座っていました。

結果、、、、、

誰からも何も連絡も相談も来ませんでした。

来たのは、1日の終わりの報告のみ笑。それも「○○をやっておきました。お気をつけて」で終わりです。

しばらくして職場に復帰しました。職場には私なんて元々いなかったかのようにスムーズに進行していました。

もちろん私の代わりに仕事をしてくれた人もいますし、普段と異なる対応をみなさんにしてもらったのは事実です。

しかし、ここまで関係なく進むとは・・・。というのが率直な感想でした。

他の人にお礼を言って、その分張り切って仕事すると心に誓って、このときの私の特殊イベントは終了しました笑。

生徒のことを思うなら、辛すぎる時に教壇に立たない

生徒のために休むわけにはいかない・・・。

「生徒のため」というのは教員を最も追い込むパワーワードですね。
本当は無闇に使わない方がよいのですが、ここでは、

「むしろ生徒のためを思うなら、体調と相談しよう!」

という話をします。

余裕がない時に教育者でいられるか?

身体的なものであれ、精神的なものであれ、体調が悪い時に生徒の前で仕事をすることは生徒のためであるよりかは、生徒のためにならないことがあります。

追い詰められているときや自分に余裕がないときには、生徒にあたってしまうことが多いです。いつもより怒気をこめて話したりしてしまいます。

また、テンションというのは空気を通して伝染します。暗かったり機嫌が悪かったりするあなたの表情のまま子どもに接することは子どものためになっているでしょうか。

私は自分の余裕を考えにくい状態の人間は、人に何かを教えるべきではない場合が多いと思っています。

愛を持って、感情的に何かを伝えることが良い場合もあります。ですが、基本的に余裕がないときに放った言動や行動を後悔したことがある方がいいのではないでしょうか。

体調をおしてまで仕事をしても、生徒に良い影響が与えられない場合も多い

嫌なことへの向き合い方を背中で見せる

嫌なことがあっても、毎日辛くても、仕事に来てがんばっているという姿勢を子どもに見せるのは無条件に良いことと言えるでしょうか?

時として、そのような働き方を見せることは子どもに社会の閉塞さを教えることになるかもしれません。

私が生徒なら、辛いことに対して無理してがんばっている教員よりも、辛さを避けながら生きていく背中を見た方が安心できます。

なんといったって、教員に余裕があることが子どもにとって最も良い影響があると思っています。

教員に余裕があるという、言葉にならないメッセージを送ろう!

明日を乗り切る具体的な方法

ここからは私も実践したことがある明日を乗り切る方法をお伝えいたします。

授業を簡素化する

明日の授業が間に合わないときは誰にでもあります。

そんなときに限って生徒対応で疲労はピークです。どうしましょう?

私は今までの授業の振り返り課題を生徒に課しました。
新しい授業を作るだけの余力がどうしてもなかったからです。

今までの問いを並べて、記述式の解答欄を作成します。15分です。
グループで解いてもいいよ?というと交流が始まります。
わからない人はわかっている人から聞きます。わかっている人は人に説明してより理解が深まります。
あとは「よく覚えていたね!嬉しいわ!」と伝えると終わりです。

作成するとなると数時間の授業が、15分で生徒の満足度の高い授業へと変わりました。

私は2週間に1回ほど、この手法を使う時がありました。授業評価アンケートや生徒の対応が没落するどころか、上昇していったのを覚えています。

授業以外にも、このような場面は多く存在しているかもしれません。

mustを厳選する

学校の仕事は大きく2つに分類されます。

・しなければならない仕事(must)
・した方がよい仕事(should)

このうち、「した方がよい仕事」を辛い時にする必要はありません。

「した方がよい」ということは、「しなくてもよい」の裏返しでもあります。

余裕のある時にすべきことであって、体調がよくないときにするものではありません。

「した方がよい」と思う仕事は削ってしまいましょう。

どんな仕事が「した方がよい仕事」なの?
2つの仕事をどうやって分ければいいの?

基本的には「した方がよい仕事」というのは学校業務の90%以上の仕事です笑。

「しなければならない仕事」は、生徒の安全を見守る仕事くらいでしょうね。
もしくは学校として決められている業務です。

たとえ、学校の他のすべてのクラスが学級通信を出そうとも、それは「しなければならない仕事」ではありません。「した方がよい仕事」です。

体調不良のときは「した方がよい仕事」は全面的にカットし、あとに回そう!

学校に行かない

どうしても体が動かない場合は、職場に連絡して休みましょう!

伝えるべきは内容は、一つです。

熱が出たので休みます。

です。

もちろん相手に応じて、丁寧に伝えてくださいね笑

まとめ

この記事では以下のことを説明しました。

多忙な教員が逃げてもよい理由

基本的には誰も興味がない

その人がいないと学校がまわらない人はいない

無理をしても生徒に悪影響を及ぼす時がある

教員の仕事はデフォルトで過重労働です。

あなたが自分で思い描く労働ができていないのは、あなたの「甘え」ではありません。

むしろあなたは良い教員である可能性が高いです。

なぜなら、こうしてこの記事を最後まで読んでいるからです。

「休みたい」「逃げたい」と思いつつも、自分の中に悩みや葛藤があったからこの記事はあなたの前に現れました。

そんなあなたが良い教員でないはずがありません。

明日は少し休んで、その先のことはまた後で考えましょう!

もしそうして徐々に心身が回復してきたら、少しずつ頑張り始めましょう!

その時のサポートもこのサイトでは行っていきたいと思っています。