【安心・安全】教員に保険って必要?教員に不要な民間保険は?

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【安心・安全】教員に保険って必要?教員に不要な民間保険は?

職場にいると「保険、保険」って結構耳にしませんか?

職員室に、保険の営業マンが来ているときもありますよね?

しかも、職員室で保険の話をされるとなんだか焦ってしまう。

そこでこの記事では、保険についてもう悩まないように、教員の保険の考え方について解説します。

そもそも保険とは?

教員の保険について話す前に、保険そのものについて解説します。

  • もしもの大損害に備えるもの
  • 人生が終わらないものは大損害ではない

もしもの大損害に備えるもの

保険は、「もしもの大損害に備える」ためのものです。

例えば、車で人を轢いてしまったとき、1億円の賠償責任があったとしましょう。

これは、自分の人生に大部分を損害賠償に費やす必要があり、人生が終わってしまいます。

このような、人生が詰んでしまう可能性があるものには保険がとても有効です。

人生が終わらないものは大損害ではない

逆に人生が詰んでしまわないケースにおいては、保険に備えるべきではありません。

例えば、スマートフォンの保険1つをとっても、スマートフォンが壊れても、人生は終わりません。

こういったケースにおいては、貯金で備えるのがベターです。

つくね
つくね

貯金で備えるのを選択肢に入れないと、保険を払い続けるだけの人生になってしまいます!

例えば、

家電の保険・携帯電話の保険・パソコンの保険・災害の保険・生命保険・医療関係の保険・自動車関係の保険

など、すべてのリスクに保険で備えるとお金がいくらあっても足りません。

病気や自動車の運転、家電が壊れることなど、命や物を十分丁寧に扱ったうえで、もし、起こってしまったことに関しては貯金で備えます。

基本的な保険の考え方

次に基本的な保険の考え方を解説します。

保険を申し込んだり、解約したりするときの参考にしてください。

  • 確率を考える
  • 最大ダメージを考える
  • 保証内容を考える
  • 公的保険を除いた部分を考える
  • 人生が終わらないダメージは貯金で備える

確率を考える

人生のリスクの確率を考えましょう。

保険は、損害確率が低いものに備えるべきです。

逆に損害確率の高いリスクからは、保険とかではなく、そもそも近寄らないのがおすすめです!

例えば、自動車の運転でスピードを出しすぎれば、交通事故の可能性は上がります。

そのために自動車保険の保険料を高くするのではなく、法定速度を守るのが優先です!

つくね
つくね

できるだけ、自力で人生のリスクから逃げるのが大事!

保険は、損害遭遇率が低いものに、「もしも自分があたってしまったら」のときの備えるものです。

最大ダメージを考える

保険を考えるときは、最大ダメージも考えましょう。

自動車で人を轢いてしまったときの1億円の損害賠償や火災で家が全焼したときのダメージは、人生が詰んでしまいかねないダメージです。

人生が詰んでしまいかねないダメージには、保険で備えます。

反対に、それ以外の家電の故障やスマートフォンの故障などは、人生が終わることはありません。

10万円から30万円の修理は、確かに小さい損失ではありません。

しかし、それらのリスク全部の保険に入っていれば、お金が貯まらないです。

物は丁寧に丁重に扱って、万が一に壊れたものは貯金で対処すればいいです。

ポイント!
最近の商品はよくできているので、雑に扱わない限りは壊れません。一度、iPadを風呂で水没させてしまいましたが、風呂で使っているのが悪いです笑。

保証内容を考える

保険を考えるときは、保証として、何が返ってくるのかを考えましょう。

だいたいの場合がお金ですが、お金で全て解決するわけではありません。

例えば、がん保険。

がん保険に入っていて、がんになってもがんが治るわけではありません。

食事代やちょっと良い個室が与えられるだけです。

「もしもの大損害に備える」という保険の目的から逸脱しています。

公的保険を除いた分を考える

保険を考えるときは、公的保険を考えないといけません。

忘れがちですが、みなさん保険にすでに入っているんです。

給与明細を見れば、どれだけ社会保険代を支払っているかわかります。

結構な額です。差し引かれて給料として受け取るために、支払っていないと錯覚するのです。

社会保険では、「公的医療保険・障害年金・遺族年金・雇用保険・国民年金・介護保険・・・」が保証されています。

例えば、医療費が高くなっても、高額療養費制度や付加給付制度があります。

生命保険に入る前に遺族年金がいくら貰えるか、考えておく必要があります。

人生が終わらないダメージは貯金で備える

人生が詰まない軽度な損害には、貯金で備えましょう。

これも「もし、病気になったり働けなくなったりしたらどうなるんだ!」と言われますが、不要な民間保険に入っていない分は、貯金として貯まっているはずです。

軽度な人生のリスクに対しては、起こらなかったら、貯金がさらに貯まる。

起こってしまったら、貯金で備えればいいんです。

貯まっていくお金は、仕事効率アイテムやツールに課金することで、さらに人生が好循環に入っていきます。

公的保険を適用したあとに、貯金で備えられない場合に、民間保険を検討します。

しかし、そういった自体は基本的に「火災」「自動車」のみです。

基本的に不要な保険

ここでは、基本的に不要な保険について解説します。

医療保険

基本的に民間の医療保険は必要ありません。

社会保険によって、最大3割の自己負担で高度な医療が受けられます。

さらに、高額な医療費がかかった場合でも、高額療養費制度があるため、自己負担額がさらに減少します。

報酬が50万円以内の人は、自己負担限度額が80,100円になります。

老後の場合でも、後期高齢者医療制度が充実しているため、自己負担額はかなり低くなります。

さらに教員を含む公務員には、付加給付制度が適用されるため、自己負担額もさらにおさえられます。

したがって、教員が病気になっても、医療行為自体にかかるお金は現実的な額に落ち着きます。

よって、貯金・株からの利益・年金(老後の場合)などで十分にまかなえます。

生命保険

基本的に民間の生命保険は必要ありません。

まず、大前提、誰が死亡したときに誰にお金が支払われるのかを明確にしましょう。

例1
60代のAさんが死亡して、Aさんの子どもが数百万円の保険金を受け取るときを仮定します。僕がAさんの子どもなら、お金を受け取っても、あまりうれしくありません。それに、残してくれた大事なお金、使うのにもためらってしまいます。それなら、Aさんが生きている間にできるだけ、旅行に行くほうがはるかに嬉しいです。
例2
20代のCさんが死亡して、親の60代のDさんが保険金を受け取るときを仮定します。親の立場として、嬉しいでしょうか?僕が親なら、今を生きるために使ってほしいと願います。
注意!
親が死亡したときに、子どもが未成年の場合や配偶者が専業主夫の場合は生命保険が必要になります。まず、現在の子どもや配偶者にいくら残したいのかを考えます。その後、遺族年金でいくらもらえるのかを計算します。次にFWD収入保障で万が一に備えます。ただし、無制限にかけていいわけではありません。月に5,000円程度でも十分です。

地震保険

基本的に地震保険は必要ありません。

まず、地震保険の「全損」が認められる場合はかなり少ないです。東日本大震災でも5%くらいでした。

東日本大震災でも71%が「一部損」であり、「一部損」での保証金は、保険金額の5%です。保険金額が500万円であった場合でも、25万円であり、かなり限定的であるといえます。

適度に防災のためのものを買っておき、あとは国や自治体の支援を待つのが賢明です。

介護保険

基本的に民間の介護保険は必要ありません。

そもそも公的保険の中に介護保険が含まれており、65歳を過ぎたあたりから介護保険の恩恵を受けられます。

具体的には介護サービス利用時の負担額が1〜3割程度で済むようになります。

さらに民間の介護保険は、まず保険料が割高で、保険会社が定める「要介護状態」になかなか認定されません。

介護は、高齢者のほとんどが受けることになるサービスだからです。

がん保険

基本的にがん保険は必要ありません。

理由は以下の通りです。

  • 高額療養費制度でがん治療できる
  • 20代や30代の人ががんになる確率は1%を切る
  • がん保険でがんが治るわけではない

車両保険

自動車保険には、「対物・対人保険」と「車両保険」があります。

このうち、「対物・対人保険」は、無制限でかけるのをおすすめします。

しかし、車両保険は必要ありません。

まず、丁寧に乗っていれば、自動車が破損することはありません。

それに、ミラーが壊れたからといって、保険で修理すると次から保険金が上昇します。

10年間でミラーが1回壊れるとして、

  • 10年間保険金を払い続けて、ミラーを保険で修理するのか
  • 10年間貯金し続けて、ミラーを貯金から修理するのか

の違いです。

10年間でミラーが壊れない場合もあるので、貯金で対応するのが一番です。

貯蓄型保険

貯蓄型保険や終身保険などの投資を含めた保険も不要です。

なぜなら、投資は保険で行うものではなく、投資で行った方が利率が良いからです。

投資を含む保険は、手数料や窓口の人件費などで、ほとんどお金をもっていかれます。

よって、不要です。

よくある質問

Q 家族に断られる

保険はほぼ宗教です。特に契約を読まずに計算をサボった人が「安心を買っている」などと言いがちです。その場合、家族の説得には時間がかかります。自分の人生ですので、自分の保険だけは好きにさせてくれ、と言い、家族の分は時期を待ちましょう。

Q 公的保険では最新の医療は受けられないのでは?

よく医療保険やがん保険の保証内容に「最新治療」というものがありますが、「保険適用されていない治療」という意味です。最新のテクノロジー医療という意味ではありません。最新治療が適用される確率はかなり低いです。保険適用の治療が最高の治療だからです。

Q 入院時の食費が公的保険では出ないでは?

「公的保険では、入院のときの食費が含まれていない」というのもありますが、食費は常にかかるものです。入院のときだけかかるものではありません。食費はいつも貯金から支払っているため、入院時も貯金から支払えばいいです。

Q 「保険に入っていてよかった」という友だちがいるのだが?

「私の友達は、保険に入っていて、入院時に100万円もらえた」という場合があります。これは「私の友達は、宝くじを買っていて、100万円あたった」というのと同じです。一事例の話をしているのではなく、確率の話をしています。それに、100万円もらうのが目標になっていて、保険の目的を忘れています。

Q 貯蓄型保険を、今解約すると損するのだが?

貯蓄型保険は、契約時に損が確定する恐ろしい保険です。

解約して、戻って来るお金で積立NISAをしたほうがまだマシでしょう。

つくね
つくね

すでに損している、という理屈に感情が追いつかないでしょうけど。

終わりに

保険の問題って、理屈の前に感情がついてくるから本当に嫌なんですよね。

いろいろな人間が、いろいろな理屈をこねてきます。

「安全」とか「安心」とか「元本保証」とか・・・。