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「教員の労働時間が多すぎる」
「する仕事が多すぎる!」
このような悩みを持っていませんか?
だからといって、実際に国や自治体が働き方を変えてくれるのを待っている間に人生が終わってしまいます。
しかし、自分で働き方を変えたいと思っても、何からしていけばいいかわからないですよね!
僕もそうでした!
この記事では、自らの力で教員の働き方を変えようと思った人が何をすべきかロードマップ形式で解説していきます。
① マインドを変える
まず、最初にすべきことは「自分のマインドを変えること」です。
ん?そんなことが大事なの?
めちゃめちゃ大事です!
正直、マインドが変わらないと、どれだけ仕事能力が上がっても定時に帰ったり、働き方が変わることはありません。
「能力」よりも「マインド(考え方)」の方がはるかに重要です!
究極、「今から帰ります!」と言えるマインドがあれば、帰れるので(笑)
この章では、早く帰るために持っておくべきマインドを解説します。
1-1 本当に早く帰りたいのか?
まず、最初に自問自答しましょう!
「本当に早く帰りたいかどうか!」
これに「YES」と答えても、本心では違う人が多いです!
なぜなら、教員のほとんどの人が学校で承認欲求を得ている現状があるからです。
- 「遅くまで残って頑張ってる」と褒められる
- 明日、生徒から称賛されるように遅くまで活動する
など、学校というのは「やればやるほど、やりがいがある」環境です。
まずは、それらを振り切って、本当に帰りたいと思っているのかどうか自問自答してみましょう!
1-2 早く帰ることは生徒のためになる
次に「教員が早く帰ることは生徒のためになる」と思うようにしましょう!
このマインドがないと、「生徒のため=居残って作業する」となり、いつまで経っても帰れません。
それに、生徒にとっては、
- 教員がいつも余裕を持って接してくれる
- 教員がいつ話しかけても割と元気である
方が、はるかに重要です。
早く帰って趣味に取り組めば、生徒がなかなか見れない学校の外の世界だって見せてあげられます!
いいですか?
定時に帰ることこそ、「生徒のため」なのです!
1-3 成果から考える
次に「成果から考えるクセ」をつけましょう!
なぜなら、いつまでも経っても教員の仕事が増えてしまうからです。
例えば、
Q 学級通信はあった方がいいか?ない方がいいか?
という質問なら、
ほとんどの人が「あった方がいい」と答えるでしょう。
しかし、
Q 学級通信は、どんな成果を生んでいるか?
という質問では、答えられる人はほとんどいないと思います!
さらに、何かしらの成果が確認できる学級通信を作れる教員など、日本に1000人もいないでしょう。
我々、教員は地方自治体に「教育」を任されて給料をもらっています。
あなたの行為に、金銭が支払われて当然かどうかというのは、考えるべきです!
短期的でも長期的でも、「労働時間分の成果がある」という仕事に限定すれば、教員の仕事はほとんど減るはずです!
1-4 資産を作る働き方をする
次に、「資産を作る働き方」を目指すよう考え方を変えましょう!
この場合の”資産”とは、「この先も使えるかどうか」です。
毎月、毎年、ある行事で、毎回、一から作っていることないですか?
例えば、
授業プリントを作れば、来年も再来年も使用できます。
授業スライドを作れば、同じ授業をするときに板書する時間と体力をカットできます。
机やパソコンのファイルが整理できていない教員は、その分、自分で仕事を作っていると自覚しましょう!
一度作ったものは、きちんと残し、いつでも取り出せるようにしましょう!
1-5 自己分析する
最後に「自己分析」を行いましょう!
これは、自分の得意な分野で活躍するためです!
例えば、文章が得意なのか、対話が得意か、によって、アプローチ方法も変わってきます。
どの教員もどのクラスも平等に!という風潮がありますが、間違っています。
その教員が最も得意としていることで、生徒に貢献し、教職員に貢献するのが一番効率的です!
そのためにも、自分が得意なことを見つけましょう!
なければ、作りましょう!
② パソコンスキルを身につける
マインドが変わったなら、パソコンスキルを磨くことに着手します。
理由は、習得までに時間がかかるため、早めに手をつけておくというのと、効果が目に見えて上がるからです。
初心者が磨いておくべき、パソコンスキルを以下の順番で磨いていきましょう!
2-1 タイピング能力を磨く
タイピングは必須です!
教員は授業以外にも、書類を扱うことがとにかく多いです!
授業プリント、スライドから、報告書や起案まで何から何までパソコンで文字を打つ作業ばかりです。
当然、早く打てるだけ、早く仕事ができあがります!
パソコンが苦手なんだけど・・・
大丈夫です!
ブラインドタッチなどのタイピングは、努力さえすれば誰にでもできます!
ほとんどの人が、「時間がない」「パソコンは苦手」と、言い訳を作り諦めている場合が多いです!
本当に、誰でもできるようになります!
みんな本気じゃないだけです!
2-2 ショートカットキーを磨く
次にショートカットキーを使えるようになりましょう!
これも「どうせ1秒くらいしか変わらないから」と諦める人が多いです!
問題はその1秒ではありません!
自分の思い描いている成果物を、どれくらいの速さで作れるか!
これが速ければ速いほど、仕事がしたくなる!
パソコンが苦手な人ほど、パソコンを使う作業から逃げます!
それはパソコンで作りたいものを実際に作るための手間を想像して、逃げているのです!
パソコンを扱う速度が速くなれば、その分だけ仕事に向き合う速度が変わります!
2-3 ファイル管理能力を磨く
ほとんどの教員がサボっているのが「ファイル管理」です。
パソコンのファイル、散らばっていませんか?
もし、散らばっていたら、「昨年度のファイルどこにいったっけなぁ」と探すことになります。
きちんとデータが揃っていることで、過去の自分が作成したデータが資産となって、再度使用することができるのです。
2-4 その他スキルを磨く
タイピングやファイル管理ができてきたら、その他のパソコンスキルにも手を出していきましょう!
- Excel
- PowerPoint
- Canva
- スプレッドシート
- 画像・動画
などなど、これから先も紹介していきます!
③ 授業を磨く
パソコンスキルを磨くのと同時に授業スキルを磨きましょう!
3-1 良い授業を理解する
授業を磨く前に「良い授業とは何か」を理解する必要があります。
なぜなら、他の職業と違い、よりよい授業に対する数値目標がないからです。
ここでは、良い授業を以下のように認識しましょう!
- 生徒からの「学びになる」という声が多い
- 生徒が何ができるようになったか、言える
- 生徒ができるようになったことは学習指導要領や教育の中で位置付けられている
とりあえず、「自己満足はやめましょう!」ということです!
とにかく「自分が大事」と思っていることを話したり書いたりして、喜んでいる教員が散見されます。
なんでもいいので、客観的な指標とともに自信を持ちましょう!
3-2 なぜ授業を磨くのか
なぜ授業を磨くことが、働き方改革につながるのか?
答えは「成果を出している」からです。
もちろん、「授業さえできていればいい」なんてことは言いません。
ただ、授業ができているという自信があれば、「仕事はしている」と自負できます。
授業が良いということで、周りの人も自分も仕事をしていると認識できる!
十分に仕事をしている人が、定時に帰る。
これは普通のことではないでしょうか?
3-3 良い授業の作り方
では良い授業はどのようにして作ればいいのか?
結論、「マネする」です。
同僚、同地域、インターネット、書籍、学会など、良い授業はそこら辺に転がっています。
私は授業評価アンケートで99点を出したことがあります。
しかし、その1年間のどれも自分がオリジナルで作成した授業はありません。
全部、日本のどこかの地域の授業を組み合わせたものです。
良い授業を作るのが仕事ではなく、良い授業を展開するのが教員の仕事です。
全国の素晴らしい実践授業の中から、目の前の生徒に合う授業をする。
それが、教員の仕事ではないでしょうか?
④ 同僚との人間関係を円滑にする
教員の悩み事として、同僚との人間関係と答える人は多いです。
実際に、文科省のアンケートでも、校種かかわらずTOP3の悩みにノミネートされています。
ここでは、同僚との人間関係を円滑にする方法をざっくり4つに分けて解説します。
4-1 仕事を頑張る
早い話、人間関係をクリアするのに大事なのは仕事を頑張ることです!
えっ!コミュニケーションじゃないの?
正直、コミュニケーションを頑張っても無駄な会話が増えるだけです。
それよりも「仕事ができる人」と認知してもらえる方が、はるかに人間関係はクリアになります。
学校の教員はとにかく「教えたがり」「いばりたがり」が多いです。
自分の仕事としての能力が身につくと、変に絡まれることがなくなります。
他の教員に上から目線をさせないくらいの能力を身につけましょう!
4-2 相手に期待しない
次に大切なのは、他の教員に期待しないことです。
同じ教員のなのだから「これくらいはしてくれるはず」「平等に仕事が振られるべきである」。
このような期待を持っている人ほど、人間関係はうまくいきません。
学校の教員は、何もしてくれません!
何も手伝ってくれません。
あなたのことをわかってくれません。
それくらい割り切っていれば、他の教員が何をしても視界に入らなくなります。
人間関係で嫌なことがあっても、ある程度は割り切ることができます。
4-3 よりよく立ち回る
コミュニケーションが得意な人は「よりよく立ち回る」こともいいでしょう。
人の話を聞いていたり、褒めたりすると簡単に仲良くなれます。
承認欲求を満たしたい人が多いからです。
話している人の過去や現在を褒める、武勇伝を聞く、などしていると人間関係は構築できるしょう。
ただし、時間がいくらあっても足りないので、ほどほどにする必要があります。
4-4 やってはいけないこと
コミュニケーションとしてやってはいけないのは、
- 他の教員に期待しすぎること
- 自分の武勇伝を語ること
- 謙遜しすぎること
これらは、人間関係を壊しかねないので、注意しましょう!
⑤ 読書・YouTubeで世の中を勉強する
一見関係ありませんが、読書やYouTubeで世の中を勉強するのも必要です。
5-1 活字に強くなる
読書すると活字に強くなります。
会議資料を3秒で理解したり、生徒の書いた文章の採点をしたり、文書を作成するときにすぐに文章を思いついたりできます。
報告・連絡・相談も文字を媒体にしてやりとりされるため、活字に強いことは結構なアドバンテージです。
あまりフォーカスされませんが、活字に強くなることは必要です。
5-2 すごい人と錯覚してもらえる
読書で得た知識を会話でさりげなく出せば「すごい人」と錯覚してくれます。
例えば、経済の話を落ちついてできるようになると、政治に関しても詳しいのではないか?と思ってもらえます。
これの何がいいのかというと、
「この人が言うんだから、間違いないかな」
や
「この先生が言うなら、もう少し頑張ってみようかな」
と思ってもらえます。
4時間話して信頼関係を構築するよりも、もともと信頼されるだけの知識があれば1秒で指導が終わることもあります。
5-3 他の同僚を助けられる
読書する上昇志向のある人はほとんどいません。
生徒指導、保護者対応など、それっぽい発言ができることで誰かを助けることができるかもしれません。
世の中のことがわかっていることは、想像以上に効果があるのです。
⑥ 生徒対応・保護者対応を磨く
次に生徒対応・保護者対応を磨きます。
ただし、これらはあまりおすすめできません。
時間を効率化できるものでもないですし、時間をかけた方が効果が出るからです。
ですが、一応解説します。
6-1 時間をかける
大前提、生徒対応も保護者対応も必要なのは信頼関係です。
信頼関係は短い時間で構築できるものではありません。
長い話を経た上で、構築されます。
「時間を短くしたい」と思えば思うほど、生徒や保護者に勘づかれて信頼関係を壊す可能性があります。
人間関係は効率化を目指さず、きちんと対応するのが前提です。
6-2 生徒対応のポイント
生徒対応のポイントは、「話を聞く」ことです。
- 話を聞く
- 生徒を信じる
- 生徒の社会背景を考える
- 複数の教員で対応する
などです。
また別の記事で解説します。
6-3 保護者対応のポイント
保護者対応の場合も、ほとんど同じです。
- 話を聞く
- 保護者と思いを同じにしていることを伝える
- 保護者の社会背景を考える
- 複数の教員で対応する
特に、保護者の背景を考えて、「なぜその発言をするのか」に注目するのが良いです。
特に保護者の発言を間に受けないことが必要です。
最後に
1から6までを実践してもすぐに解決しません。
何度も何度もトライを重ねることで、徐々に染み付いていくものになります。
ぜひ、この順番で挑戦してみて、自身の生活がより良くなり、生徒や学校にも良い影響が出ることを願っております。