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職員室での人間関係が辛くて、学校に行きたくない!
「学校に行くと、またあの人に会うのか・・・」
など、考えてしまうことがある人は1人や2人ではないはずです。
生徒や保護者のことで悩むのはまだしも、なぜ教員の人間関係で悩まないといけないのか・・・。
と、考えたこともあるはずです。
あまり理解されていませんが、教員の人間関係は深刻な問題です。
以下は厚生労働省の調査、教員がストレスと感じる内容のTOP5を抜粋しています。
「長時間勤務」「保護者対応」「休日の少なさ」などは教員以外にも知られているほど有名ですが、「職場の人間関係」が入っているのは意外だったのではないでしょうか。
グラフを見やすく表にまとめると、
小学校 | 中学校 | 高校 | |
1位 | 長時間勤務の多さ | 長時間勤務の多さ | 職場の人間関係 |
2位 | 保護者対応 | 休日の少なさ | 休日の少なさ |
3位 | 職場の人間関係 | 職場の人間関係 | 長時間勤務の多さ |
となり、職場の人間関係がストレスになっている人がかなりいるということがわかります。
つまり、職場の人間関係で悩むことは、当然になりつつあるということですね。
ですが、やはり納得がいきません。
生徒と保護者の問題を解決したくて、教員になった人が、同じ教員とのストレスに悩まされるのは、いかがなものかと思ってしまいます。
この記事では、教員の人間関係から来るストレスを解消する方法を
- 知る
- 回避する
- 強くなる
という順番で解説します。
これを読んで少しでも、明日からのストレス軽減につなげてくれたらと思います!
知る|知るだけで解決できる悩みもある
宝くじを数枚買って、2億円当たらなかったからといって、失意に暮れて、落ち込み、泣き叫ぶ人はいません。
当たりにくいことを知っていますし、数枚では生活に支障がない出費だと知っています。
そんなもんかと知っていれば、防げる悩みというものもあるということですね。
人に干渉してくる人ほど、大したことはない
私は「人に干渉してくる人ほど、大した人ではない」という説を提唱しています。
本当に尊敬している教員が何人もいるのですが、それらの教員は私に干渉してくることはありません。
別に冷淡な人、というわけでもなく質問には回答してくれますし、世間話にも気さくに応対してくれます。
対して、あまり尊敬できるところがないなぁ、と思っている人ほど、他人のやり方に厳しく注意します。
「こうした方がいいよ!」「こうしなさい!!」という言葉ばかりが響きます。
尊敬できる人は決まって、「自分はこうしているよ!」という言い方です。
上司でも同僚でも、自分に不必要な干渉、悪口、うらみつらみを言ってくる人の意見は、聞いても得することはなく、気分を害するだけです。
まずは、自分が苦手としている同僚が、大したことはないということを知りましょう。
干渉してくる人の行動原理を知る:自己肯定感の維持が多い
私は「人に干渉してくる人ほど、自己肯定感の維持に必死」という説を提唱します。
本当に尊敬している教員は、いろいろな場所で活躍しています。わざわざ、他の教員にマウントをとって、自己肯定感を上げる必要がありません。
対して、あまり尊敬できるところがない人は、あらゆるところで認めてもらおうと必死です。
そういった人は、
- 自分がどれだけすごいかを理解してもらいたがる
- 自分が経験してきたことと同じ苦労をさせたがる
- 自分がどれだけ頑張っているかを証明したがる
という特徴があることが多いです。ただただ本能のままに、気に入らない教員に罵声を浴びせることもあります。
自分の力を誇示したいのに、本を読んだりして、自分の力を上昇させようとする気もありません(言いすぎ)。
いじめの加害者が自己肯定感が低いために、他人をいじめるというのは有名です。
教員間のいじめにおいても、基本的に構造は同じだと思います。
まずは、自分が苦手としている同僚が、自己肯定感の低い大人であることを知りましょう。
思考の格が違う
ここまで散々に言ってきましたが、要するにあなたとあなたを困らせてくる同僚とでは、思考の格が違うのです。
「ねぇねぇ、おばさん!」と言ってくる見知らぬ子どもに対して、自分が若いと自覚しているとき傷つくことはありますよね?
しかし、その子を怒って、罰を与えることはないですよね?
子どもの思考のレベルでは、「相手を傷つける可能性」「初対面では容姿で判断した言葉を使わない」ということがわからないからです。
同僚の場合、姿形は大きいですが、相手にどのような影響を与えるかも考えることができない発言・行動をしている時点で、思考のレベルはたかが知れます。
同じく教員免許を持っていようと、大学を卒業していようとも、思考の土台が異なるのです。
まずは、自分が苦手としている同僚が、自分と同じ次元で物事を考えない人であることを知りましょう。
至極当然の怒りであり、疑問であると思います。
しかし、そこはあなたが考えるべきことでもコントロールできることでもありません。
残念ながら、世界はそういうものである、と捉えるほか、自我を保つ方法はなさそうです。
回避する|とりあえず、その場を凌ぐ方法を身につける
まずは「知る」ことで、少しだけ心が軽くなったと思います(そうであってほしい)。
しかし、明日からあなたを悩ませる同僚からの強烈なアプローチが終わるわけではありません。
とりあえず、その場を凌ぐ方法は必要になってきます。
褒める
さきほど、嫌がらせをしてくる人は自己肯定感の維持に必死、と書きました。
そうであるならば、こちらから自己肯定感を満たしてあげましょう。
日頃から、「すごいですね」などと言っておけば大丈夫です。
基本的に、人は自分のことを褒めてくれる人に対して強くは当たれません。
いかにあざとく、いかに狙いがバレバレでも、自分を褒めて認めてくれる人に対して嫌がらせを起こそうという人はいません。
干渉してくるだけでもめんどくさいのに、こちらから干渉するのは、さらにめんどくさいのは重々承知しています。
しかし、「なぜあいつはおれの凄さがわからないんだ!」となってからでは、すでに遅いです。日頃から相手の虚栄心を満たしてあげましょう。
理屈では正しいです。実に正論です。
しかし、そのめんどくささを放置してしまって、後から理不尽な扱いを受ける方が数億倍、被害が大きいです。
こちらも自分でコントロールできることを優先に考えましょう。
そもそも理解不能な人間とそこそこの関係を築いてこそ、社会人としてのコミュニケーションスキルであり、子どもに見せたい姿でもあります。
関わらない
先ほどとは正反対とも言える方法を紹介します。
今まで私が試してきた中で、最も効果を感じているのが「関わらない」という方法です。
まず、こちらからは話しかけません。本当にその人しかわからないこと以外は、周りに尋ねたりして乗り切ります。
また、嫌な同僚が話しかけてきても、聞かれたことのみに回答します。
「今日はいい天気だな」と言われたら、「そうですね。」で終わりです。
間違ってもこちらから、「こういう日には、外に出て遊ぶのが一番ですね」などと言ってはいけません。
正常に勘を働かせることができる上司なら、基本的には察してくれて、干渉してこなくなります。
しかし、こちらは割と鉄のハートが必要です。また、こちらの冷淡な対応に気付けない人も多くいるため、効果のほどは、ケースバイケースです。
相談・報告
以上2つのその場しのぎの方法を紹介しました。
普段から話す
ほとんど関わらないようにする
自分の得意分野と相談して選べると良いと思います。
しかし、どんな時でも我慢しろというものではありません。
人格破壊・セクハラなど、今すぐに行いを中止させなければ、自分の心がもたないというものもたくさんあります。
迷わず、信頼できる同僚に相談・主任や管理職に報告してください。
報告すると良い対象は、
- 正義感の強い上司
- 管理職という体面を保ちたい保守的な上司
- 各種相談機関
などが有力候補だと思われます。
よく人を選ばないと、いけません。安全思考な人を相談対象にしてしまうと、なぜかこちらが穏便になるように説得されて終わりです。
話だけ聞いて、「様子を見ようか、またなんかあったら言ってくれ」と言って何もしてくれない人もいます。
気をつけましょう。
強くなる|仕事ができれば干渉されない
「知る」ことで心を軽くし、「回避する」でその場しのぎのテクニックを学びました。
しかし、これだけだと根本的原因は解決していません。
もう二度と嫌がらせをしてこない、という状況を作り出す必要があります。
その最後の方法が「強くなる」です。
仕事ができる人は、干渉されない
当然と言えば当然ですが、仕事ができる人は嫌がらせを受けにくいです。
みなさんの周りを見渡してみても、仕事ができる人で嫌がらせを受けている人はほとんどいないと思います。※仕事ができても、態度が悪い人は別
嫌がらせといっても、子どものいじめではない以上、嫌がらせをする上司にも正当な理由が必要です。
いつも「教えてやる!」「なんでお前はダメなんだ!」という体裁で嫌がらせをする人が大半です。
もし、仕事ができる人間になると、上司に何かを教えられることは少なくなり、ダメだと言われる筋合いもなくなります。
嫌がらせをする口実がなくなるのです!
実体験から
私の実体験と知人の体験を紹介します。
私は2校目に赴任したとき、職員室でも飲み会の席でもありとあらゆる指示を受けていました。良く言えば手厚かったです。
周りの態度が変わったのは、授業評価アンケートでした。
その学校では、授業評価アンケートが学校単位で実施されていました。
当然、周りの「手厚い」人たちは、私の授業評価アンケートを見てきます。
おそらくそういった人たちより生徒からの評価が高かったのでしょう。
次の日から何も指示してこなくなりました。「わかりやすっ!?」となったのを覚えています。
私の知人も、周りの教員から徹底的に指示を受けていました。
手帳やチョークを入れるケースまで指定してくる異常さです。
当然授業のやり方も逐一、指示されていました。
そんなある日、研究授業を行うときがやってきました。
研究授業では、上司の指示はなく、知人は自分の考えた授業を行いました。
その日、その上司は「おれが教えることは何もない」と捨て台詞を吐き、その後の授業のやり方への干渉が減ったそうです。
どっちにしろ仕事はできた方がいい
このような怒りにも似た疑問が飛んでくるのは当然です。しかし、そんなことはありません。
順を追って解説します。
まず、そもそも「知る」「回避する」に取り組むと、少しだけいつもより余裕を持って仕事をすることができます。
心に余裕を持った状態で、仕事に取り組むことで、徐々にではありますが、仕事ができるようになっていきます。
「知る」「回避する」で、その場しのぎをしながら、徐々に実力をつけていき、根本的解決まで持っていく、というのが本当に伝えたいことです。
それに、どのみち仕事はできた方がいいに決まっています。生徒のためであったり、信頼できる同僚のためであったり、自分が早く帰るためにも仕事はできた方が良いです。
仕事ができるようになる動機が1つ増えただけに過ぎません。
現在、仕事ができない人も少しずつでもできるようになっていけば、いずれ職場の人間関係に悩まされることはなくなるでしょう。
それに徐々にでもしごとができるようになることは想像以上に良いことがあります。
最後に
最後に、絶対にしない方がよい方法を紹介します。
それは「相手と話し合い、わかってもらい、考えを変えてもらうこと」です。
もし、一般的な会社なら、営業成績から自分の間違いを自覚してくれるかもしれません。
しかし、教育現場の教員には、絶対に正しい指標がありません。
全員が自分のことを正しいと思い込んでいます。
思い込みを崩すのは、本当に骨が折れます。一生付き合っていくくらいの覚悟でないといけません。
何度も言っていますが、自分でコントロールできる範囲で努力するのが、一番効率的です。
このサイトも活用しながら、仕事ができるようになり、人間関係に悩まない心のゆとりを手に入れましょう。
人間関係に絶望して、転職を考えている人は以下の記事が参考になります。