【注意!】教員が業務効率化のための仕事術を身につける時の注意点とは

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【注意!】教員が業務効率化のための仕事術を身につける時の注意点とは

「さて、仕事樹術を身につけて、スマートに仕事をこなして、誰よりもできるやつになってやるぜ!

このように駆け出しのころや長期休み明けのときは、意気込んでしまうものです。

スキルを身につけたり、効率化のアイデアを調べたりすることもあると思います。

しかし、思ったより劇的に働き方が変わらないなぁと感じることが多いのではないでしょうか。

なぜなら仕事術を身につけるには、一つの落とし穴が存在するからです。

結論からいうと、「続かない」です。

仕事術(スキル)を身につけるのも、継続して使うのも一筋縄ではいきません。

現在私は、様々なデジタルツールやその他仕事術が学校に導入されるたびに使えるかどうかを検証しています。

その中で、なぜ仕事術を習得・継続することが難しいかがわかってきました。

この記事では、なぜ仕事術を継続することが難しいのかと、改善方法について解説したいと思います。

なぜ仕事術は身につかないのか?

一回生産性が落ちるから

仕事術が身につかない一番の方法が、「一度生産性が落ちるから」というものです。

もはや、これが全てです。もうこれ以上、読まなくてもいいくらいです。

嘘です。読んでください笑。

例えば、テストを手書きで作成しているAさんを想像してください。

もちろんあなたはAさんに「手書きではなくて、パソコンで作る方が早いですよ?」と伝えますよね?

すると、Aさんの仕事はみるみる早くなり、テスト作成時間は3分の1になりました!めでたしめでたし!!

・・・・・となるでしょうか?

Aさんのテスト作成は早くなりません。パソコンを覚えないといけないからですね。

そう!パソコンを覚える分、初めのテストに限っては、手書きより遅くなるんです!

つまり、めんどくさいんです!

あなたはパソコンを使用したことがあるため、「慣れさえすれば、すごく楽になる!」と思えます。
しかし、Aさんはパソコンに慣れた姿を思い浮かべられません。

Aさんが「これだったら、手書きの方がマシです!」と思ってパソコンを続けられなくなる可能性がありますよね。

世の中の教員が仕事術を身につけて、業務を改善しない理由は生産性が落ちるからです。

よくある仕事術を身につけるときのイメージは以下の通りです。

しかし実際には、仕事術が効果を発揮するまでのイメージは以下のようになります。

この、一回生産性が落ちる期間をどれだけ我慢することができるかが重要です。

これが仕事術をマスターできるかどうかの境目になるというわけですね!

仕事術を身につけると、生産性は一度落ちる!

人は変化を嫌う

人は変化を嫌い、安定を好む生き物です(ホメオスタシスというらしい)。

教員を志した人の中にも、「人に何かを教えて、なおかつ生活が安定するのがいい!」と考えた人も多いはずです。

変化のない生活を送っていると、ストレスを感じません。

しかし、新しいことを始めるとストレスを感じやすくなってしまいます。

テストを作るときに、すでに手書きで数十枚書いてきている人と、全く書いたことのないパソコンでのテスト作りならば、変化のない手書きを選んでしまいたくなります。

しかも、たちの悪いことに、ほとんどの人が無自覚なんです。
まずは、自分で自覚的になることから始めましょう!

多くの人間は変化を嫌う生き物である。

仕事術を導入するとき、どうすれば継続できるのか?

継続しにくいことを理解する

先ほどは仕事術の習得を継続することが困難であることを以下の2点に絞り、紹介しました。

一度生産性が落ちるから
人は変化を嫌うから

これを自覚していないから、継続できないことにつながります。

つまり、最初から理解していればいいんです!

私たちは火事になりそうな火と、火事にならない火を見分けられます。
それは、知識があるからです。
猿にとってはどれも同じ火にしか見えません。よって、火を見るたびに、うろたえることになります。

仕事術の習得のためには、一度生産性が落ちることを理解していないと、

「効率化しようと思って、○○を導入したのに、作業が遅くなってるじゃん!」

と、うろたえてしまう可能性があります。

もし、仕事術のためには、一度生産性が落ちることを理解していれば、

「○○を導入して、作業が遅くなっているけれど、これは一時的だ!そのうち効率化していく!」

と、冷静になることができます。

また人間が変化を嫌うことを知っていたら、

「今は仕事術○○を導入して、ストレスがかかっているけれど、そのうち慣れる」

と落ち着いてものごとを考えられるようになります。

ストレスも自覚できていれば、グッと継続確率は高くなります。

知識があれば、継続できる!

仕事術を身につけた未来を想像する

一度生産性が落ちるショック、変化が生じることへのストレス。

これらを乗り越えて、継続して仕事術(スキル)を身につけることに意味なんてあるのでしょうか?

あります!

それは一度身につけてしまえば、スキルは一生使えるからです。

先ほどのグラフで説明すると以下の通りになります。

オレンジのグラフは慣れた方法でこの先も仕事する場合、青のグラフは何かしらの仕事術を導入した場合を指しています。

見れば、分かる通り、一度青のグラフはオレンジに負ける時が来ますが、一度身につけて終えば、オレンジに負ける時はきません。

つまり、一度仕事術を身につけてしまえば、一生使える魔法のスキルとしてあなたを支えてくれることになります。

一つ具体例を紹介します。

もし、あなたが手でお皿を洗っているとしましょう。
ここで食洗機を導入すると、調べる時間・買いに行く時間・支払う時間とお金・セッティングする時間を支払います。最初のうちは手で洗う方が得です!
しかし、一度セッティングしてしまえば、皿を洗うことも、手を濡らすことも必要なくなります。それもずっとこの先も!

一度のめんどくさいで、一生を買うのだと思いましょう!

一度身につけてしまえば、一生使える!

やらない理由とできない言い訳を探さない

人間というのは、「やらない理由とできない言い訳」を考える天才です。

その瞬間だけIQが5000になります。

実体験をお伝えします。

私が今まで、この採点方法の方が早いですよ〜!っと言ったら、

○ これだけの枚数だから、そんなに関係ないですよ
○ ただ採点は早ければいいってもんじゃないんですよ!
○ 何も考えず、ただ無心で採点するのもいいんです!
○ 私のテストは単語が多いから、大丈夫です!
○ 私のテストは論述が多いから、大丈夫です!
○ 私はこの先、教員人生が長くないから大丈夫です!

謎に謎が重なり、謎を呼んでいます笑。

断る人は誰も一回も実践しようと思いません。
一回くらいやってみて、それでも合わない、ということはあると思います。

しかし、断る人はほぼ全て一回も実践しません。
そのときに、納得できるだけの回答を聞いたこともありません笑。

でも振り返ってみると、自分でもそのようなことがあります。

「あぁ〜、今自分は言い訳を探したな!」と思う時があります。

みなさんも「やらない理由とできない言い訳」を探すのやめましょう!

仕事術の習得を早める方法

仕事術が身につくのには、以下の点で困難だということがわかりました。

・時間がかかる
・一度生産性が落ちる
・変化というストレスが生じる

その解決策として、「知識として理解する」というものを提示しました。

しかし、それだけで継続できるほど、人間の心は強くないと思います。
ここでは、仕事術を最速で身につける方法をご紹介します。

一回で一気に習得する!

仕事術を最速で習得するための方法として、一回に習得する!

というのがあります。何日もかけると習得にかかる時間は多くなります。

例えば、Google フォームでアンケート実施を習得しようとして、

  • 1日目、フォーマット作成方法を学ぶ
  • 2日目、タイトルの付け方を学ぶ
  • 3日目、質問を考える方法を学ぶ

という風に長期間で作成しようとすると、前回の復習に時間がかかりますし、実践するまでに、習得しようと思った動機を忘れてしまいます。

一回で習得しようとすると、総学習時間が短縮できます。

人に聞く

習得に詰まったら、人に聞きましょう!

もし、その仕事術を身につけている人が身近にいるなら、コツなどを聞いたりしましょう!

先にしんどいことや詰まりやすいところを教えてもらうと習得が早くなる可能性があります。

まとめ

この記事では以下のことを説明しました。

仕事術を身につけるときに注意すべきことと改善法

継続しない
 一度生産性が落ちる・変化にストレスを感じる

改善法
 理解する・将来を想像する・言い訳をしない

最速で身につける方法
 一気に身につける・人に聞く

自分が仕事術を身につける時も人に身につけてもらう時も、必ず忘れないようにしましょう!

知っていれば、防げる誤解があります。知っていれば、乗り越えられる障害があります。

みなさんもぜひ、これらを理解して、仕事術をマスターしていきましょう。