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職場から早く帰りたいんだけど、仕事をほったらかして帰るのは嫌なぁ。
毎日、早く帰りたいと思ってはいるけれど、自分の仕事を放棄してまで帰宅しようとはなかなか思えないですよね?
教員になったからには、「仕事をこなす」「早く帰る」というのを両方実現したい人は多いはずです。
私も最初は大量の仕事を抱えて、毎日毎日働いていました。しかし、この記事にある通り、「ストックを貯める」という働き方に変えてからは、こなす仕事を減らすことなく、定時に帰れるようになりました。
この記事では、そんな私が定時に帰れるようになるために実践した”ストックを貯める”という方法を紹介します。この記事を読むことで、みなさんが仕事をきちんとこなしながら早く帰れるようになってくれると嬉しいです!
ストックとは何か?
ストックとはこれまでの自分の積み重ね
まず、この記事で最も大切なワードである”ストック”について説明します。
ここでは”ストック”を、「自分の中の積み重ね」と表現します。
例えば、授業プリントなどがストックにあたります。
一度満足のいく授業プリントを作ってしまえば、同じ授業をするのに、それほど時間はかかりません。
一度身につけてしまえば、将来的に何度でも使用可能なものを”ストック”と表現します。
ストックに当てはまるものの具体例
どんなものが”ストック”に当てはまるの?
ストックに当てはまるものは、授業プリントだけではありません。さまざまなものが”ストック”として自分の中に蓄積されています。
みなさんも自分の胸に手を置いて、自分にどんな”ストック”があるか考えてみてください!
ここでは以下を紹介します。
- 授業
- 書類
- 仕事道具
- スキル
- 情報
- 同僚(仲間)
授業
数学教育の本質は100年前から変わっておらず、変化が激しい社会科ですら伝えるべき本質的なテーマみたいなものがコロコロ変わることはありません。
さらに同じ学校にいる以上、生徒の大まかな特性が180度変わるということも考えにくいです。
そのため、授業というものは一度完成度の高いものを作って仕舞えば、来年も再来年も使うことができます。
特に生徒が主体的に活動するグループワーク授業を作ることができていれば、心強いです。
講義形式の授業では、1つの授業✖︎クラス✖︎勤続年数、同じような話をしなければなりません。ところが、グループワーク式の授業が組み上がっていれば、それらの負担も大幅に減らせます。
自分が作成した成果物
教員はその職業の特性上、膨大な書類を作成することになります。
しかし、そのほとんどがフォーマットがしっかり決まっています。
- 起案書
- 保護者案内
- 顛末書
- 学級通信
- HP用の原稿
- 成績表のシート
など。そのほとんどの文章が、「目的」「意図」「挨拶」などの配布された人が誰もみない箇所で構成されています。
そのため、一度作成してしまえば、フォーマット自体は100年使えます。書くことが要請されるような時も、日付と氏名などを変えれば再利用できるものばかりです。
仕事道具
仕事に使用する道具もストックとして残り続けます。
パソコンは5年から10年は残り続けてくれます。
大きいところではモニターやマウス。小さいところではシャチハタやカゴなどはストックとして残り続け活躍し続けてくれます。惜しみなくお金を使っていきましょう!
スキル
授業や書類など、目に見えるものばかりがストックになるわけではありません。
スキルも何十年も使用できる”ストック”として自分の中に残り続けます。
Excelやショートカット、Google フォームや動画編集などのスキルは一度マスターしてしまうとそのサービスを使っている限り、死ぬまで活用することができます。
また教員のスキルでいうと、「生徒対応」「保護者対応」などもスキルとして挙げられます。
同じ生徒は存在しないとはいえ、不登校支援を行ったことがない教員とある教員とでは、取り組むスピードも正確さも段違いです。
目に見えないスキルも積極的に自分の中に積み上げていきましょう!
情報
情報もストックとして、蓄積されます。
決められた書類の位置、コピー機の使い方なども一度覚えてしまえば、将来に渡って使用することができます。
その場しのぎのために、一度使ったら忘れてしまうという人もいますが、頻繁に利用するなら覚えておいて損はないでしょう。
同僚(仲間)
同僚との人間関係も”ストック”として当てはまります。
あなたが困ったときに職員室の人は、快く助けてくれるでしょうか。助けてくれるとしたら、それはあなたが日頃から良い人間関係を築けている証拠です。
それらの信頼関係は、すぐに築けるものではありません。
もし、余裕があるときや特に時間がかからないときは、周りに良い印象をもたれるように動いても損はしないでしょう。それどころか、いざという時のための強力なパートナーとなります。
ストックがあるとなぜ早く帰れるのか?
大抵の仕事は解決済みになる
ストックがあると本当に仕事が早くなるの?
ストックを持っていると、ほとんどの仕事はストックから遂行することが可能です。
文書を作成する仕事が舞い込んできても、昨年度も同じような文書を作成していれば、3秒で終わります。
アンケートを作成する依頼がきても、成績表を新たに作る仕事が必要になっても、Google フォームやExcelのスキルを身につけておけば、簡単に作成することができます。
つまり最初の労働を「ストックを貯める」期間にすれば、後でいくらでも労働時間を短縮することができるということですね。
以下のグラフは、私の転機となる年度の月ごとの労働時間の推移を表しているものです。同時に授業評価アンケート(100点満点)の結果も載せておきました。
月によって労働時間は上下するものの、全体としては減少傾向にあります。
しかし、授業評価アンケートは労働時間の減少に対して、大きく評価が下がるということはありませんでした。
授業における生徒からの評価が下がらないのであれば、労働時間は少ない方が良いに決まっています。
だったら最初から短い労働時間で働けばよかったですね!
いいえ。最初から労働時間を短縮して働くことはできなかったです。
この記事でも紹介している通り、最初の方で”ストック”を蓄えることができたからこそ、成果を落とさずに労働時間を短縮していくことができました。
周りから理解を得られやすい
早く帰ることができない原因として、仕事が多いことのほかに「周りを意識して、帰りにくい」というものがあります。
いざ、仕事を終えて帰ろうとしても周りの頑張っている教員を見ると、中々帰りづらい雰囲気が漂っています。
このようなときにも”ストック”から仕事ができると帰りやすくなります。
貯めた”ストック”の中から周りの教員の仕事を手伝うなどして積極的に協力してみましょう。周りの教員の困りごとでも、あなたはすでに過去に解決済みです。
周りの教員がこれから5時間かけて解決するはずだった問題を10分で解決に導いてしまえば、感謝されます。
感謝している教員が早く帰るなら、私だったら「むしろ積極的に帰って!休んで!」と言いたくなります。
どうすれば”ストック”を貯めることができるか?
”ストック”によって、働き方が大幅に改善されることがわかったところで、具体的にどのように”ストック”貯めていけばいいかをお伝えします!
方法は以下の通りです。
- 整理して残しておく!
- 調べる!
- 聞く!
- このサイトを熟読する!
ストックの貯め方
残しておく!
まずは簡単な方法から習慣づけていきましょう!
基本的に1回でも自分が使ったものは、残しておいた方がいいです。明日使用するかもしれないし、半年後、1年後に使用することがあるかもしれません。
このとき大切なのは、整理して残しておくことです。
せっかく書類を残しておいたのに、それを探す時間が加わってしまえば本末転倒です。
ファイルは整理して、しっかりと残しておくようにししょう
調べる!
せっかく授業を作り、来年に残しておいても中途半端な出来のものでは、来年に大幅に改善する必要が出てきます。
そうならないために、”ストック”は良いものであることにこしたことはありません。
現代社会においては、良いものはすでに書籍やネットに落ちています。もし、相当のこだわりがなければ、調べてそのまま使ってしまいましょう!
大事なのは、自分が作ることよりも、生徒の成長です!
聞く!
職員室には10年間その学校に勤めた人もいれば、30年教員を続けている人もいます。
社会人経験がある人もいれば、とある分野のスペシャリストがいたりします。
積極的に質問にいき、”ストック”を譲り受けましょう。もしかしたら、この先10年で身につけたであろうことを聞くことができるかもしれません。
また丁寧に聞き、しっかりとお礼を伝えることで、熱意を伝えることも向こうに教えがいを感じてもらうこともできます。
このサイトを熟読する
最後に宣伝です笑
このサイトでは、他の教員向けサイトでは書いていないようなことを今後も発信していきます。
自分が経験したことや見てきたことを中心に、”ストック”の貯め方を詳細に記載していきます。授業の作り方、スキル、仕事道具の紹介など幅広く扱っています。
3年かける
とはいえ、これから何年も使える”ストック”となるとすぐに全部身につけることはできません。ストックを貯める働き方に変えてから、3年間はきっちり働いた方がいいでしょう。
もちろん、長い時間をかけてコツコツストックを貯めていくことも可能です。しかし、ストックというのは早めに身につければ早めに身につけるほど、長く使えます。
最初にガッと働いて、後をスーッと楽に過ごすという方を私はおすすめします。
まとめ
この記事では以下のことをお伝えしました!
ストックを貯める
ストックとは自分の中の蓄積
ストックがあると大抵の問題はすでに解決済みになる
ストックは、調べ・人に聞くなどして積み重ねることができる
早く帰ることだけが目的だとすれば、物理的には早く帰ることができます。
しかし、早く帰れないのは仕事をきちんとこなしたいというあなたの熱意があるからです。
そのような素晴らしい責任感を持った人こそ、上手に”ストック”を貯めて早く帰り、時間に余裕を持った暮らしをしてもらいたいと本気で思っています。
余裕を持った暮らしで得たことは、生徒にも還元可能です!
ぜひ、試してみてください!