転職を考えていることは、職員室で言わないでください。伝えるのは決まってからです

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転職を考えていることは、職員室で言わないでください。伝えるのは決まってからです

転職を考え始めた先生から、よく聞かれます。「いつ、誰に言えばいいですか」と。

答えははっきりしています。

職員室では言わないでください。伝えるのは、決まってからです。

冷たく聞こえるかもしれませんが、理由を読めば納得してもらえると思います。

転職を伝える順番の流れ図。考える、活動する、決まる、までは誰にも言わず、伝えるのは最後

同僚に言う必要は、ありません

まず、同僚。

転職を考えていることを、同僚に言う必要はありません。相談したくなる気持ちは分かりますが、職員室は狭い場所です。話は必ず広がります。そして広がった瞬間から、あなたは「辞める人」として扱われます。まだ何も決めていなくても、です。

心の相談なら、職場の外の人にしてください。学校の論理を持っていない人のほうが、フラットに聞いてくれます。

「早く言わないと迷惑」は、背負わなくていい荷物です

次に、いちばん引っかかるところ。「早く言わないと、学校に迷惑がかかるのでは」という罪悪感です。

ここは、はっきり書きます。

あなたが抜けたあとの体制を考えるのは、管理職の仕事です。 あなたの仕事ではありません。

そしてもうひとつ、覚えておいてほしいことがあります。

お世話になった先生や管理職ほど、転職を止めてきます。 悪意ではありません。あなたを大事に思っているからこそ、です。でも、その場の気まずさや申し訳なさで人生の決断を変えるなら、それは決断ではなくなります。

転職するということは、自分の人生と、自分の家族と、自分の時間を第一に考えるということです。 だから、辞めるギリギリまで言う必要はありません。

※例外をひとつだけ。本当に恩がある管理職に、筋を通したい——そう思える相手がいるなら、最初に伝えるのもひとつの選択です。ただしその場合も、止められる前提で行ってください。

言ったあと、扱いはたいてい変わりません。変わるなら、ここです

「広がったら扱いが変わる」と書きました。具体的にどう変わるのか、実際に見てきた形を書きます。

あからさまに意地悪をされることは、ほとんどありません。 そこまで露骨な人は、そういません。

代わりに起きるのは、こういうことです。

「もうそろそろ異動になるから、こんなことさせてもしょうがないよね」

一見、気づかいのように聞こえます。実際、そう言ってくれる人もいます。ただ——

分かれ目は、あなたが好かれていたかどうかです

同じ「もうすぐ辞める人」でも、扱いは真っ二つに分かれます。

起きること
好かれていた人雑な保護者対応や、来年の修学旅行の話から外してもらえる。「お願いしてもしょうがないよね」が、そのまま優しさになる
そうでなかった人もうすぐ辞めるんだから、これくらいの仕事は最後にしていけば」になる

同じ言葉が、真逆の意味で使われます。 そして、どちらになるかは、言った時点でもう決まっています。あなたにコントロールできません。

学校によっては、自分たちと同じところから先に抜けた人、という見られ方をすることもあります。ここは学校の文化の問題なので、個人の努力ではどうにもなりません。

だから、言わないのがいちばん安全です。 言わなければ、この分岐そのものが発生しません。

引き止めのときに、実際に言われる言葉

もうひとつ、知っておくと楽になることがあります。引き止めの言葉には、型があります。

私が実際に見聞きしたものを並べます。

  • 「辞めないで」「ここに残って」
  • 「そんなんじゃ、どこ行っても通用しない」
  • 「そっちで投げ出すんか」

前半は情に訴えるもの、後半はあなたの能力を下げて見せるものです。とくに後半は、管理職の立場にある人から出てくることが多いです。

覚えておいてほしいのは、この言葉は、あなたを評価した結果として出てきたものではないということです。引き止めるという目的が先にあって、そのために選ばれた言葉です。だから、真に受ける必要はありません。

だから、あんまり喋ってもいいことがないんです。

「このタイミングで言うのか」と怒られたら

伝えたときに、「4月に言うのか」「この時期に言うのか」と言われることがあります。

安心してください。いつ言っても、何かは言われます。 どの道も合わないんです。だったら、自分の準備が整ったタイミングでいい。

そして、タイミングを責めてくる人について、知っておいてほしい構造があります。

校長の評価には、自分の任期中にどれだけ教員が辞めたかが関わってきます。 つまり、引き止めの言葉には、あなたのための部分と、学校の体制のための部分が混ざっています。悪い人だからではなく、そういう立場だからです。

テンションを上げれば、やる気を喚起すれば、辞めないだろう——そう考えた引き止め方をされることもあります。効かなくて当然です。あなたはもう、気分で迷っている段階ではないのですから。

順番は、これだけです

まとめると、順番はシンプルです。

  1. 転職を考える(誰にも言わない)
  2. エージェントに登録して、転職活動をする(誰にも言わない)
  3. 決まる
  4. 伝える

活動の段階では、失うものが何もありません。だから急いで宣言する理由も、何もないんです。

まとめ:伝えるのは、最後でいい

  • 同僚に言う必要はない。職員室の話は必ず広がる
  • 抜けたあとを考えるのは管理職の仕事。あなたの罪悪感の仕事ではない
  • お世話になった人ほど止めてくる。好意と引き止めはセットで来る
  • 言ったあとの扱いは、あなたが好かれていたかどうかで真っ二つに分かれる。自分では選べない
  • 引き止めの言葉には型がある。「どこ行っても通用しない」は評価ではなく、引き止めるための言葉
  • タイミングはいつでも何か言われる。だから自分の準備で決めていい
  • 順番は「考える→活動する→決まる→伝える」。宣言は最後

転職活動そのものの進め方は教員が転職するための5ステップに、辞めるかどうかの判断は教員を辞めたいと思ったら、それが辞めるタイミングですに書いています。

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管理職に伝えたとき、実際によく言われる言葉があります。「お前がどこかへ行ったら、代わりはどうするんだ」「それは無責任だ」

先に書いておきます。代わりをどうするかを考えるのは、管理職の仕事です。一教員の責任ではありません。管理職の責任を、辞める側に振り替えているだけです。

ただし、それをその場で言い返すと、話がこじれるだけです。切り返さないでください。「すみません」「申し訳ないです」で通す。それで十分です。正論で勝つ必要はありません。あなたの目的は辞めることで、議論に勝つことではないからです。

それでもしつこく続くなら、そこから先は退職代行の出番です。書類を受け取らない、何度も呼び出す——そういう職場に、マナーを尽くし続ける義務はありません。

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