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定時で帰れるようになった先生が、次にぶつかるのがこれです。
時間ができたのに、何をすればいいか分からない。
私も同じでした。仕事を減らして、平日の夜が空いて、それで何をするかというと、結局スマホを見て終わる。時間だけあっても、使い道は自然には出てきません。

定時で帰れるようになったのに、結局スマホで終わります

順番の問題です。時間を空けるのが先ではなく、行き先を1つ作るのが先なんです。
この記事では、趣味の見つけ方を書きます。ただし「おすすめの趣味10選」ではありません。自分に合うものを、自分で絞り込んでいく方法の話です。

スマホを我慢しても、趣味は見つからない
先に、うまくいかないやり方を書いておきます。
「スマホを見る時間を減らそう」と決めることです。スクリーンタイムを設定して、SNSのアプリを消して、その空いた時間で何かをしよう、と考える。
これはだいたい失敗します。私も失敗しました。
理由は単純で、我慢して空けた時間には、行き先がないからです。行き先がない時間は、結局いちばん近いところに戻ります。スマホです。
なので、順番を逆にします。
制限するのではなく、SNSより楽しいことを作る。
私の場合は、録音をすること、サイトのページが増えていくこと、YouTubeを配信していくこと。このあたりが、SNSを見ているより楽しくなりました。楽しくなった時点で、我慢は要らなくなっています。
だからこの記事は、我慢の話をしません。行き先を1つ見つける話をします。
続かなかったものから話したほうが、早い
「何が好きですか」と聞かれても、答えられる人は少ないです。だから逆から行きます。

好きなことを聞かれるのが、いちばん困ります

答えられなくて普通です。やめたものなら、すぐ3つくらい出てくるはずなので、そちらから行きましょう。
始めたけれど続かなかったものと、その理由。 ここから探したほうが、圧倒的に早いです。
私の場合を書きます。
誰かを推す趣味は、続かなかった
アイドルやアーティストを応援する。楽しんでいる人がたくさんいるのは知っています。ただ、私には続きませんでした。
理由ははっきりしています。自分が主役ではないと感じてしまうからです。
推している人の人生の中に、自分の一部がある感じがする。その感覚を楽しめる人もいるのだと思います。私はそこに興味を持てませんでした。
伝統芸能も、続かなかった
歌舞伎を見に行ったことがあります。面白くなかったわけではありません。ただ、途中で気づきました。
伝統芸能の面白さの源流は、伝統そのものにあります。
長く見続けている人が「あの人は成長したな」「あの踊りは迫力がある」と分かる。その積み重ねが楽しさになっている。つまり、ルールと歴史を知らないと楽しめない構造です。
能も、落語も、文楽も、基本は同じでしょう。
そこに時間をかけられるかと考えたときに、いまの自分には早かったなと思いました。
ここが大事です。「合わなかった」ではなく「まだ早かった」です。趣味は、見つけ出すものです。時期が変われば、また候補に戻ってきます。
好きなものより、興味の「形」を言語化する
何でもかんでも試せばいい、というものでもありません。試す回数には限りがあります。
自分がどういうものに興味があるのかを、言語化していくほうが早いです。
分かりやすいので、スポーツで分解してみます。
| 型 | 例 |
|---|---|
| 一打一打が独立している | ゴルフ、野球 |
| ラリーが生まれて、ずっと忙しい | テニス、バレー、卓球 |
| ところどころ忙しい | サッカー |
同じ「スポーツ」でも、楽しさの種類がまったく違います。
自分は、一球ごとに間があるほうが好きなのか。ずっと動き続けているほうが好きなのか。ここが分かるだけで、次に試すものが絞れます。
道具が要るのか、要らないのかも同じです。これも自分の好みが出ます。
やるほど、精度が上がる
この分解をしながら試していくと、変化が起きます。
やる前から「これは自分に合うかもしれない」「これは、たぶん面白い」と分かるようになります。
私はこれを、趣味の精度と呼んでいます。何でもかんでも試すのではなく、あたりをつけながら試す。趣味を見つけるうえで、いちばん効くのはここです。
趣味は、一緒にやる人で決まる
もうひとつ、見落とされている話をします。
部活を思い出してください。なぜ、あんなに頑張れたのか。
バレーボールが好きだったからでしょうか。私は違うと思っています。
一緒に頑張れる人がいたからです。
日本代表を目指すレベルの人でない限り、競技そのものが面白かったわけではないはずです。部活帰りにアイスを食べるのが楽しかった。その人たちと遊びに行ったり、旅行に行ったりするのが楽しかった。種目がバレーボールでなくても、たぶん成立していました。
これが分かると、選択肢が戻ってくる
さきほど「伝統芸能は続かなかった」と書きました。でも、この視点を入れると、実は復活します。
「この人と喋っていたい」と思う人と、能を見に行く。 それと、全然仲良くない人とテニスをする。 どちらが楽しいでしょうか。
答えは考えるまでもありません。種目より人です。

誘える人がいない場合は、どうすればいいですか

そこは正直に、先に人を探すほうが早いです。学校の外に出る話は、別の記事に書きます。
⚠️ 逆も言えます。一緒にやる人と価値観が合わない、あるいはモラルが合わないと、どんなに好きな趣味でも楽しくなくなります。ここは正直に見てください。
好きになるより、得意になるほうが先
最後に、いちばん実用的な話をします。
趣味は、それ自体を好きになるより、得意なほうがいいです。
理由は単純です。得意なものは上達します。上達すると面白くなります。面白くなると、好きになります。
順番が逆なんです。「好きだから続く」ではなく、「上達するから好きになる」。
だから、選ぶときの基準はこうなります。
- やってみる
- 得意かどうかを、分析してみる
- 好きになれる要素が詰まっているかどうか
- 一緒にやる人が、楽しいかどうか
この4つを通したものは、たいてい続きます。
私がいま続けているものを、並べてみる
続かなかったものの話ばかり書いてきたので、続いているほうも並べます。
- キャンプ
- 登山
- 宝塚
- ビジネス
- 子育て
下の2つで、「それは趣味なのか」と思われたかもしれません。私は趣味に入れています。
趣味の定義を狭くしないほうが、選択肢が増えるからです。
休みの日に自分から時間を使っていて、やっていて面白いなら、それは趣味でいいと思っています。ここを「遊びっぽいもの」に限定すると、いちばん時間を使っているものが数から漏れます。

子育てを趣味と言うのは、抵抗があります

言い方の問題なので、無理に呼ばなくて大丈夫です。ただ、数に入れておくと「何もしていない」にはなりません。
きっかけは、ほとんど「誘われたから」
もう1つ、並べてみて気づいたことがあります。
始めたきっかけは、だいたい「誘われたから」です。
自分で調べて、比較して、これをやろうと決めて始めたものは、ほとんどありません。誰かに誘われて、ついていって、そのまま続いています。
ここから言えることが1つあります。「何かやってみたい」と、口に出しておくことです。
言っておくと、誘われます。言っていない人は誘われません。趣味の始まり方として、これがいちばん多い形だと思っています。

誘ってくれる人が、そもそもいません

言っていないからかもしれません。職員室でも、部活の保護者でも、一度口に出してみてください。
職員室でも、部活の保護者でも、学校の外の知り合いでもかまいません。探すより先に、言っておくほうが早いです。
年齢で、合うものは変わっていく
もう1つ、実感していることがあります。
年齢が上がると、合う趣味の種類が変わります。私の場合、増えていったのはこの3つでした。
① 体を動かさない系
単純な話ですが、これは増えます。体力が落ちるからというより、回復に時間がかかるようになるからです。
日曜に動きすぎると、月曜に響きます。平日に仕事がある以上、ここは無視できません。動かない系を1つ持っておくと、疲れている週でも続けられます。
私の場合は、宝塚がこれにあたります。座って観るだけなので、体力がない週でも行けます。登山やキャンプだけだと、疲れている時期は丸ごと空白になってしまうんです。
動く系と動かない系を1つずつ持っておく。これだけで、続く率がかなり変わります。
② 積み立てる系
やったぶんが積み上がっていくものが、増えました。
その日で終わるものより、続けると何かが溜まっていくもののほうが面白く感じます。写真でも、文章でも、記録でも、お金でもいいです。
若いころは、その日が楽しければよかったはずなんです。ここは自分でも変わったところです。
③ 周りから称賛されなくても、一人で楽しめる系
これがいちばん大きい変化かもしれません。
若いころは、人に見せて「すごいね」と言われるかどうかが、けっこう入っていました。いまは、そこがほとんど要りません。
誰にも言っていない趣味が、続いています。逆に、称賛が前提になっている趣味は、称賛が止まった瞬間に止まります。

SNSに上げるのが目的になっている気がします

それ自体は悪くないです。ただ、反応が減ったときに続くかどうかは、一度考えてみてください。
だから、趣味を探している方には、「誰にも言わなくても続けられるか」を一度考えてみてほしいです。ここで残るものは、長く続きます。
やめるときは、決めなくていい
最後に、やめ方の話です。
「合わないと分かったら、どう見切るか」を気にされる方がいます。私は、やめると決めたことがありません。
どうなるかというと、自然とやらなくなっていきます。気づいたら、半年やっていない。それで終わりです。
だから、始めるときに「続かなかったらどうしよう」と考えなくて大丈夫です。やめる決断は、しなくて済みます。勝手に止まります。

途中でやめるのが、なんとなく後ろめたくて

やめたのではなく、いまは早かっただけです。数年後に戻ってくることがあります。
そして、この記事の最初に書いたとおり、止まったものは「合わなかったもの」ではなく「いまは早かったもの」です。数年後に戻ってくることがあります。
思いつかないうちは、片っ端でいい
ここまで、絞り込み方を書いてきました。ただ、絞る材料そのものが無い人もいます。
職員室で「休みの日、何してるんですか」と聞かれて、答えに詰まる。そういう状態です。
その場合は、絞らなくていいです。片っ端からやってみてください。
実際、やることがないと言う同僚に私が言うのは、これだけです。紹介されている趣味を、上から順にやってみよう、と。
絞り込みは、材料が集まってからの作業です。1つも試していない状態で「自分に合うものは何か」を考えても、答えは出ません。考える材料は、やったあとにしか手に入らないからです。

やってみて続かなかったら、時間の無駄になりませんか

なりません。続かなかった理由が、次を選ぶときの材料になります。
1回やってみて、続かなかったら、その理由をメモしておく。それが、この記事の最初に書いた「続かなかったものリスト」になります。無駄になった試しは、1つもありません。
まとめ:探し方には、順番がある
- 続かなかったものと、その理由から探すほうが早い
- 合わなかったのではなく「まだ早かった」だけのこともある
- 何でも試すのではなく、興味の形を言語化して、あたりをつける
- 趣味は一緒にやる人で決まる。部活が続いたのは、種目のおかげではない
- 好きだから続くのではなく、得意だから上達して、好きになる
- スマホを我慢しても見つからない。SNSより楽しいことを作るほうが早い
- 材料が無いうちは、片っ端からやってみていい。続かなかった理由が、次の材料になる
- きっかけは、ほとんど「誘われたから」。探すより先に「何かやってみたい」と口に出しておく
- 趣味の定義を狭くしない。ビジネスも子育ても、面白いなら趣味でいい
- 年齢で変わる。増えるのは①体を動かさない系 ②積み立てる系 ③一人で楽しめる系
- やめると決める必要はない。自然とやらなくなるので、始めるときに心配しなくていい
時間を作るところから始めたい方は定時で帰る教員の1日の回し方を、まとまった休みの使い道を考えたい方は教員の夏休みは部活の有無で決まりますをどうぞ。趣味にいくらかけるかは、別の記事に書きました。
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記事は私の状況で書いているので、読んだあとに「うちの学校だと、どうなんだろう」で止まってしまうことがあると思います。そこを直接聞ける場所を作りました。
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