校長と接点を持つと、学校の権限が使えます

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校長と接点を持つと、学校の権限が使えます

職員室で何かを変えようとして、通らなかった経験はありませんか。

学年会で言っても、分掌の会議で言っても、話が止まる。「前例がないから」で終わる。 それで諦めてしまう先生を、たくさん見てきました。

止まっているのは、話を持っていく先が違うからです。

校長が決められることは、学校の権限の中で、かなり多いです。 ここを知っているかどうかで、同じ提案でも通り方がまったく変わります。

この記事では、校長との接点をどう作るかと、何と言えば通るかを書きます。ゴマすりの話ではありません。権限の使い方の話です。

図解:校長に通る言い方、通らない言い方。主語を「自分」から「学校」に変える

学校で決められることは、思っているより校長に集まっています

まず前提の話です。

学校の中の意思決定は、会議で決まっているように見えます。実際には違います。最終的に決めているのは校長です。

  • 校内のルールを変える
  • 新しい取り組みを始める
  • 分掌の役割を動かす
  • 予算の使い道を決める

このあたりは、校長が「やろう」と言えば動くものが多いです。逆に言えば、校長が知らないことは、いつまでも動きません。

会議で潰れる提案の多くは、内容が悪いのではありません。校長のところまで届いていないだけです。

校長と接点を持つのは、ゴマすりではありません

ここで抵抗を感じる人がいると思います。「管理職に取り入るみたいで嫌だ」と。

私も、その感覚は分かります。ただ、接点を持つことと、媚びることは違います。

やることは単純です。自分がやったことを、校長に伝えるだけです。

  • 「こんなことをやりました」
  • 「こういう結果が出ました」

これだけです。報告です。何かを頼むわけでも、褒めてもらうわけでもありません。

この積み重ねがあると、何かを提案したときに「あの人が言うなら」という前提ができます。ゼロから説明を始めなくてよくなるのが、いちばん大きい差です。

校長に通る言い方は「学校の権威が上がります」です

ここが実践的な部分です。

同じ提案でも、言い方で通り方が変わります。校長に効く言い方は、これです。

> これをやると、学校の権威が上がりますよ。

校長が背負っているのは、学校そのものです。生徒募集、対外的な評判、上からの評価。校長の判断基準は、そこに寄っています。

だから、「自分が楽になります」では通りません。 同じ内容でも、「学校にとってこう良い」に翻訳すると、通ります。

翻訳の例

| 通らない言い方 | 通る言い方 | |—|—| | この業務は無駄なのでやめたい | これをやめると、その時間を◯◯に回せます | | ICTを導入したい | これを入れると、外に出せる実績になります | | 部活の負担を減らしたい | 指導体制を整えると、保護者への説明がしやすくなります |

内容は変えていません。主語を「自分」から「学校」に変えているだけです。

これは、教員採用試験の志望動機とまったく同じ構造です。独りよがりの理由は通らず、貢献の理由は通る。相手が背負っているものに合わせて主語を変える。 それだけです。

意外と、自分の思いどおりに権限が使えます

これを続けていると、何が起きるか。

意外なほど、自分の思いどおりに権力が使えるようになります。

私が言っているのは、出世の話ではありません。自分がやりたいことを、学校の仕組みとして通せるようになるという話です。

  • やめたい業務をやめられる
  • 新しいやり方に変えられる
  • 自分に向いている仕事を回してもらえる

これらは全部、校長の一存で動く範囲にあります。会議で何年も戦うより、報告を重ねて、翻訳して持っていくほうが早いです。

それでも管理職になりたいとは思いません

誤解のないように書いておきます。

私は、管理職になりたいとは思っていません。管理職の仕事を見ていて、やりたいと思ったことは一度もありません。

役職についても、公立ならほとんど給料は変わりません。私立で少し上がる程度です。引き受けざるを得ない環境だから引き受ける、というのが実態です。

つまりこれは、出世を目指す人のための話ではありません出世を目指さないまま、自分の働き方を変えるための話です。

そこを取り違えると、ただのゴマすりになります。接点は、権限を借りるために持つものです。

なお、校内での立ち回り全般については職員室での人間関係がストレスになっている教員の立ち回り方にも書きました。

まとめ 校長と接点を持つのは、権限を借りるためです

  • 学校で決められることは、かなり校長に集まっている
  • 会議で潰れる提案の多くは、校長まで届いていないだけ
  • 接点の作り方は、やったことを報告するだけ。頼まない、媚びない
  • 通る言い方は「これをやると学校の権威が上がりますよ
  • 主語を「自分」から「学校」に変えるだけで、同じ提案が通る
  • 続けると、思ったより自分の思いどおりに権限が使える
  • ただし、管理職を目指す話ではない

明日ひとつ変えるなら、最近やったことを一つ、校長に報告してみてください。 それが入口です。

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