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倒れる先生と、次の日から学校に来られなくなる先生には、共通点があります。
全部やらないといけない、と思っていることです。
そして、全部できない自分が恥ずかしいと感じて、無力感で辞めていきます。
先に言っておきます。全部できている人は、一人もいません。
この記事では、何を教育して、何を諦めるか。その線の引き方を書きます。

先に、2本の線を引きます
やることを減らす前に、決めるものがあります。2本の線です。
- 自分がフルパワーで頑張れたときの、理想の教育状態
- これをしないと給料泥棒になるな、という最低限
上と下を先に決める。そのうえで、その間のどこに今日の自分を置くかを決めます。
判断の材料はこれです。自分のコンディション。自分の能力。いまの自分の人生の段階と、忙しさ。
毎日いちばん上にいる必要はありません。いちばん下を割らなければいいんです。
最低限は、思っているよりずっと下にあります
では、その最低限はどこか。ここが本題です。
自分が最低限やらなければならないのは、法律で定められているものと、校長の命令だけです。
そして、校長から間接的に命じられているものを数えると、こうなります。
- 授業に行くこと
- 担任として、ホームルームをすること
これくらいしかありません。
掃除や給食の指導は、あったほうがいいと思います。私も手を抜いているわけではありません。ただ、「めちゃくちゃ真剣にやらなければならないか」と言われたら、最低限のラインには入っていません。
★誤解しないでください。やらなくていい、という話ではありません。 「これを落としたら終わり」という線が、自分が思っているよりずっと下にある、という話です。
その線が見えていないから、全部を同じ重さで抱えることになります。
優先順位は、落とすためにつけます
「優先順位をつけろ」と言われた経験は、誰にでもあると思います。だから、みんなつけています。
でも、順番をつけたあとに全部やろうとしていませんか。
それでは意味がありません。
優先順位の順番を作るというのは、残りを省いてもいい、ということに基づいています。
10個やることがあって、順番をつけたとします。上から順にやっていって、できなかった分は諦める。落とす。それが優先順位です。
全部やるつもりで順番だけつけているなら、それはやる順番を決めただけで、仕事は1つも減っていません。
私が「メインで来るもの」と決めているのは2つです
参考までに、私自身の線を書きます。
- 子どもの命を守ること
- 定例の業務を行うこと
メインで振ってくるのは、この2つだと思っています。
「それ以外は要らない」と言うと語弊がありますが、優先順位をつけたあとに落とす対象になるのは、この2つ以外です。
「これもできる」と言ってくる人は、放っておいてください
線を引こうとすると、必ず言ってくる人がいます。
「自分はこれもやっている」「最近の若手は」
はっきり書きます。その人の言うことは、いちいち取り合わないほうがいいです。
理由は2つあります。全部できている人は一人もいないこと。そしてもう1つ、そういう言い方をする人は、学校現場での評価も高くないことです。
比べる相手を間違えると、線が引けなくなります。
最後に決めるのは「今日はどこまでやるか」
優先順位を組み立てたら、最後にやることがあります。
今日はどこまでやるのか。この1週間はどこまでやるのか。
そこを決めて、スパッとやめて帰る。
ここを決めないと、線を引いた意味がなくなります。「終わったら帰る」では、終わりが来ないからです。
なぜ、そこまで言うのか
ここまでは仕事の話でした。最後に、その先の話をします。
自分の人生には、学校以外のことがあります。
自分の子どもの世話をどうするのか。配偶者はどうか。自分の親が病気ではないか。出産の時期、つわりの時期。
その時期によって、自分の人生の配分は変わります。 学校の忙しさとは関係なく、変わります。
それを考えずに、学校にばかり注力していくとどうなるか。
どんどん学校にへばりついて、自分のアイデンティティが学校に寄っていきます。
そうなると、自分の人生をどうよくするのかが、分からなくなります。 分からないままだから、結局また学校にいるしかなくて、そこで文句を言い続けることになる。
全部を教育しようとするのは、やめたほうがいいです。
線を引くのは、手を抜くためではありません。自分の人生を、自分で決められる状態に戻すためです。
まとめ:線は、自分で引くしかありません
- 全部できている人は一人もいない。倒れる人は、全部やろうとしている
- 先に2本の線(フルパワーの理想/給料泥棒にならない最低限)を引く
- 最低限は、法律と校長の命令だけ。実質は授業と担任のホームルーム
- ★優先順位は、落とすためにつける。順番をつけて全部やるなら意味がない
- 「これもできる」と言ってくる人には、取り合わない
- 最後に「今日はどこまでやるか」を決めて、スパッと帰る
- 学校にへばりつくと、自分のアイデンティティが学校に寄る
仕事そのものを減らす話は多すぎる教員の仕事の中から不要なものを考えてみたに、1日の組み立て方は定時で帰る教員の1日の回し方に書いています。頑張り方を変える話は教員が意識すべき「頑張らない工夫」へ。