職員室で勧められる保険は、安さで選ばないでください。その人の交通費は誰が払っていますか

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職員室で勧められる保険は、安さで選ばないでください。その人の交通費は誰が払っていますか

職員室に、保険の担当者が来ます。

給与天引きで月600円。結婚したらお祝い金が出て、退職したら払った分が全額返ってくる。そう説明されて、そのまま入った人は多いはずです。

私の結論を書きます。それは、基本的に要りません。

安いから入る、という判断そのものが間違っています。この記事では、その理由を書きます。

保険料の流れの図。加入者が払う保険料から、担当者の交通費・人件費・会社の利益が出ていて、残りが保障になる構造

保険は、当たり外れを楽しむゲームではありません

前提を1つだけ。保険は、もらえたりもらえなかったりを楽しむものではありません。「入院したら1日5,000円もらえる」「使わなかったら損」——これは当たり外れの話であって、保険の話ではありません。

保険が備えるのは、人生が破綻する事態だけです。この考え方の詳しいところは、教員に保険って必要?不要な民間保険は?に書きました。

この記事では、職員室で勧められる保険にしぼって書きます。

その人の交通費は、誰が払っていますか

ここが、この記事でいちばん考えてほしいところです。

職員室に来てくれる保険の担当者について、少し想像してみてください。

その人は、なぜ学校まで来られるのでしょうか。

答えは単純です。交通費が出ているからです。 そして、その人の人件費を払っている人がいるからです。

では、その交通費と人件費は、どこから出ているのか。

私たちが払っている保険料です。

払った保険料に、さらに会社の利益が乗って、はじめて職員室まで来てもらえます。

自分の資産を守ってくれるように見えて、その訪問そのものが、こちらの保険料で成り立っています。

★誤解しないでください。その人が騙しているわけではありません。 仕事として、正しく説明しに来ています。

問題は、こちらの側です。何に安心したいのか。何が危険なのか。それを言葉にしないまま入る——ここが良くありません。

「何のために入っているんですか」と聞かれて、答えられますか。

月2,000円で、他に何ができるか

「月2,000円くらいなら安い」と思うかもしれません。同じ金額で何ができるかを、並べてみてください。

  • 家計管理アプリの有料プラン(お金の流れが自動で見えるようになります)
  • 動画配信サービス(休日の使い道が1つ増えます)
  • NISAでの積み立て(増える可能性があります)
  • 副業の元手サーバー代を払えば、自分のサイトを持てます。世の中に自分の考えを発信していく側に回れます

★どれも「自分の時間を作る」か「自分のお金を作る」ものです。

よく分からないまま入っている保険と、どちらが自分の人生を豊かにするでしょうか。

給与天引きが、いちばんの落とし穴です

なぜ、みんな気づかないのか。給与天引きだからです。

天引きされたあとの手取りだけを見て、「今月はこれだけ入ったのか」としか思わない。払っている感覚がないまま、10年、20年と続きます。

「退職時に全額返ってくる」の落とし穴

もうひとつ、よく言われる説明があります。

払った分は、退職時に全額返ってきます。

これは嘘ではありません。ただし、利息の考えがすっぽり抜けています。

計算してみます。

月1,000円を、30歳から30年間払う。 年12,000円なので、30年で36万円です。退職時に36万円返ってくる。損はしていないように見えます。

では、同じ月1,000円を30年間、年利7%で運用できたとしたらどうなるか。

36万円では済みません。 数字は運用先によりますが、倍以上になる計算です。

★そして、もうひとつ大きいものがあります。

未来に投げたお金は、同じ額が返ってきても、購買力が変わっています。

30年のあいだに物価は上がります。30年前の36万円と、いまの36万円は、買えるものが違います。 「全額返ってくる」は、金額の話であって、価値の話ではありません。

私の周りで、いちばん多い入り方

実際に多いのは、これです。

親のために生命保険に入っている。

月2,000円や3,000円で、100万、200万、300万が入ってくる。安いといえば安い。好きにしてもらえばいいとも思います。

ただ、一言だけ書いておきます。

親の人生に、子どもからもらえるお金は要りません。

親には親の人生があって、その資金は親が用意するものです。自分が親のために保険に入る前に、その前提を一度疑ってみてください。

入る前に、これだけは知っておいてください

保険を検討する前に、すでに入っている保障を確認してください。

  • 傷病手当
  • 障害年金
  • 遺族年金
  • 失業保険(公務員は対象外です)

これらがあると知ったうえで、足りない分を保険で補うのなら、それは正しい保険です。

順番が逆になっているだけで、多くの保険は要らなくなります。

まとめ:安さは、判断基準になりません

  • 保険は当たり外れを楽しむものではなく、人生の破綻に備えるもの
  • 担当者の交通費と人件費の原資は、私たちが払っている保険料
  • 騙されているのではなく、何が危険かを言語化しないまま入るのが問題
  • 月2,000円あれば、時間を作るもの・お金を作るものが買える
  • 給与天引きだから、払っている感覚がない
  • 「全額返ってくる」は利息と物価の考えが抜けている
  • 親のために入る保険は、基本的に要らない
  • 先に傷病手当・障害年金・遺族年金を確認する

固定費そのものの下げ方は教員の節約は固定費だけでいいに、共済で何が保障されているかは教員の共済組合に書いています。医療保険の考え方は教員に医療保険はいらないへ。

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