学校でハラスメントを受けたら。管理職に相談しても解決しません

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学校でハラスメントを受けたら。管理職に相談しても解決しません

はじめに、いちばん大事なことを書きます。

我慢しても解決しません。

時間が経てば収まる、相手が変わる、自分が慣れる。どれも起きません。我慢は、状況を長引かせるだけです。

そのうえで、この記事ではどこに相談すれば動くのかを書きます。私が見てきた範囲の話ですが、相談先を間違えると、何も起きないまま終わります

図解:ハラスメントの相談先。管理職に相談しても、たいてい解決しない

管理職に相談しても、たいてい解決しません

期待を先に折る話をします。

管理職に相談して解決した例を、私はほとんど見たことがありません。

返ってくるのは、だいたいこのどちらかです。

  • 「様子を見よう」
  • 「言っておくわ」

そして、そのまま何も変わりません。悪意があるわけではないと思います。ただ、管理職にとっては、職場の波風を立てないことが優先される場面が多いのです。

だから、「まず管理職に」という一般論をそのまま信じないでください。そこで止まると、時間だけが過ぎます。

現実的な相談先は、直属の上長か同僚です

では、どこに言うか。

私の実感では、直属の上長か、同僚です。

理由は単純です。その場を実際に見ている人だからです。

  • 何が起きているかを説明しなくても分かる
  • 日常の中で間に入ってもらえる
  • 「見ていた人がいる」という事実そのものが効く

管理職に上げる場合も、まず横で見ている人と共有しておくほうが確実です。一人で言うのと、複数人が知っている状態で言うのとでは、扱いがまったく違います。

記録を残すことには、意味があります

「記録は残したほうがいいですか」と聞かれたら、答えははいです。

記録は、実際に意味があります。

難しく考える必要はありません。

  • いつ
  • どこで
  • 誰が
  • 何を言った・した

これをメモしておくだけで十分です。スマホのメモでも、自分宛のメールでも構いません。

なぜ効くのか。「その場の空気」は共有できませんが、記録は共有できるからです。相談したときに「またか」ではなく「これは事実だ」に変わります。

学校の外にも、相談する場所があります

学校の中で止まってしまう場合は、外に出してください。

厚生労働省の総合労働相談コーナーは、全国の労働局や労働基準監督署など378か所に設置されています。

  • いじめ・嫌がらせ、セクシュアルハラスメントを含む労働問題の相談を受けている
  • 無料。電話でも面談でも相談できる
  • 専門の相談員が対応する

厚労省のあかるい職場応援団にも、相談窓口の案内がまとまっています。

外に相談することは、大げさなことではありません。 学校の中の力関係から出るための、普通の手段です。

セクハラなら、早く言ってください

これだけは、はっきり書きます。

セクハラを受けているなら、早く言ってください。

我慢する時間が長くなるほど、言い出しにくくなります。「今さら言っても」という気持ちが生まれ、それがまた我慢を延ばします。

そして、相手が変わることはありません。放置されている状態は、その人にとって「問題ない」という信号になります。

言う相手は、上に書いた順で構いません。同僚でも、直属の上長でも、外部の窓口でも。どこでもいいので、記録を持って、早く出してください。

我慢する人へ

最後に、我慢してしまう人に伝えたいことを書きます。

我慢しても解決しません。 これが結論です。

我慢が有効なのは、時間が経てば状況が変わる場合だけです。ハラスメントは、そうではありません。放置すると固定されます。

同じことは、心がしんどくなったときにも言えます。「休んだら迷惑がかかる」という感覚も、多くの場合は思い込みです。その話は怒られても前向きになる技術にも書きました。

潰れる人と潰れない人の差は、能力ではありません。 「絶対にこうしないといけない」という完璧さを、自分に課しているかどうかです。

それでも止まらないときは、辞める側の手があります

ここまでの手を尽くしても、動かない職場があります。記録を持って相談しても変わらない。あるいは、管理職そのものが加害している側。そういう場合の話を、最後に書いておきます。

管理職がブラックなときだけ、退職代行を使ってください

私は、世間一般の退職代行の使われ方には基本的に反対です。普通に辞められるなら、自分で「辞めます」と言うべきだと思っています。

ただし、管理職がブラックなときだけは別です。退職の書類を受け取らない。何時間も部屋から出さない。「考え直せ」を繰り返す。そういう相手にマナーを尽くし続ける義務は、あなたにはありません。

詳しい判断の分かれ目は、教員の退職代行は、逃げではありませんに書きました。

外の職場は、人に傷つけられることが少ないです

もうひとつ、知っておいてほしいことがあります。

学校の外に出た人が口を揃えて言うのは、他の職場は、人に傷つけられることが少ないということです。仕事がしんどいことはあります。ただ、人格に踏み込まれる場面は、学校ほど多くありません。

いまの職場が「どこでもこんなもの」だと思う必要はありません。その職場が、たまたまそうだというだけです。辞めるかどうかで迷っている段階なら、教員を辞めたいと思ったら、それが辞めるタイミングですから読んでみてください。

まとめ 相談先を間違えないでください

  • 我慢しても解決しない。放置すると固定される
  • 管理職に相談しても、たいてい解決しない(「様子を見よう」「言っておくわ」で終わる)
  • 現実的な相談先は直属の上長か同僚。その場を見ている人が強い
  • 記録は意味がある。いつ・どこで・誰が・何を、のメモで足りる
  • 学校の中で止まるなら、厚生労働省の総合労働相談コーナー(全国378か所・無料)
  • セクハラなら、早く言う

一人で抱えないでください。外に出すのは、大げさなことではありません。

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