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4月になると、声をかけられます。
「入ろうぜ」「懇親会あるよ」。若手のうちは、断りづらい空気の中で判断することになります。
私は入っています。そのうえで、人には勧めていません。
矛盾しているように聞こえると思うので、順に書きます。なぜ入ったのか、組合費はいくらか、入らないと不利になるのか。判断に必要なものだけを書きます。
なお、この記事では政治の話はしません。どの立場が正しいかではなく、入る・入らないをどう決めるかの話です。

私が教員組合に入った理由は、興味があったからです
まず、私の理由を書きます。組合という組織が、どう回っているのかに興味があったからです。
守ってほしいことがあったわけでも、主張したいことがあったわけでもありません。入ったほうが社会が見える、という感覚に近いです。
これは、いま思うと副業をやっている感覚と似ています。中に入らないと、仕組みは分かりません。 外から見て批判するより、一度入ってみるほうが早い。そういう判断でした。
つまり、私が入った理由は学びのためです。権利を守るためではありません。ここが、人に勧めない理由につながります。
教員組合の組合費は月1,000円前後です
具体的な数字を書きます。
組合費は、月に800円から2,000円くらいです。学校や組織によって幅があります。
年間にすると、およそ1万円から2万4千円。大きな金額ではありません。 ただ、見合っているかと聞かれれば、私の答えははっきりしています。
見合っているとは思えません。
これは組合を否定しているのではありません。私が受け取っているものが、その額に届いていないというだけの話です。人によって答えは変わります。
固定費として考えるなら、この判断のしかたは携帯代や保険と同じです。払っている額に対して、自分が受け取っているものを数える。 その考え方は教員の節約は固定費だけでいいに書いたのと同じです。
教員組合は何をしているのか
「組合は何をしているんですか」と聞かれることがあります。
正直に答えると、戦っているんじゃないですか、という距離感です。
労働条件について交渉したり、要望を上げたりしている。その活動があること自体は知っています。ただ、日々の業務の中で、その成果を実感する場面はほとんどありません。
ここは期待の持ち方が大事です。入ったから明日の仕事が軽くなる、ということはありません。
教員組合に入らないと不利になるのか
いちばん気になるのは、ここだと思います。
入らないと不利になることは、ありません。
- 職員室での扱いが変わることはない
- 仕事の割り振りが変わることもない
- 評価に影響することもない
若手のうちは「入らないと浮くのでは」と心配します。その心配は、ほぼ当たりません。
誘い方も、多くは重いものではありません。「入ろうぜ」「懇親会あるよ」。その程度です。 断っても、翌日から関係が悪くなるようなことはありませんでした。
入る・入らないの決め方
私の考える基準は、ひとつだけです。
「守ってほしいことがあるか」ではなく、「知りたいことがあるか」で決める。
なぜなら、守ってもらう装置としては、正直あまり期待できないからです。日々の業務が軽くなるわけでもありません。
一方で、組織がどう動いているかを知る場所としては、それなりに面白いです。私はそちらの理由で入りました。
だから、こうなります。
| こういう人 | 判断 | |—|—| | 労働条件を変えたい・関心がある | 入る意味がある | | 組織の仕組みを知りたい | 入る意味がある(私はこれ) | | 何となく誘われた・断りづらい | 入らなくていい | | 明日の仕事を楽にしたい | 入っても変わらない |
いちばん避けたいのは、断りづらいから入って、そのまま何も考えずに払い続けることです。月1,000円でも、10年で12万円になります。
それでも困ったことが起きたら
「じゃあ、何かあったときはどうするのか」という話になります。
ハラスメントのような問題が起きたときの相談先は、組合とは別に用意されています。厚生労働省の総合労働相談コーナーは、全国の労働局や労働基準監督署に378か所あり、いじめ・嫌がらせを含めた労働問題の相談を無料で受けています。
組合に入っていなくても、相談する場所はあります。 この事実を知っておくだけで、「入らないと守られない」という不安はかなり消えます。
まとめ 教員組合は「知りたいか」で決める
- 私は入っている。理由は組織の仕組みに興味があったから
- 組合費は月800円〜2,000円。年1万〜2万4千円
- 見合っているとは思えない(私の場合)
- 入らなくても不利にならない。誘いも重くない
- 決め方は「守ってほしいか」ではなく「知りたいか」
- 困ったときの相談先は、組合とは別にある
断りづらいから入る、はやめましょう。払い続けるお金なので、一度は自分で計算してください。
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