インデックス投資とは?世界中の株を集めたパックが、なぜ増えると言えるのか

PR

インデックス投資とは?世界中の株を集めたパックが、なぜ増えると言えるのか

「インデックス投資がいいらしい」とは聞くけれど、それが何なのか、なぜいいのかはよく分からない。

そういう先生は多いと思います。言葉が難しそうで、調べ始めると専門用語がたくさん出てきて、途中でやめてしまう。

同僚に「インデックス投資って何?」と聞かれたとき、私はこう答えています。「世界中の株を、一部ずつ集めたパックだよ」。

それだけです。この記事では、そのパックがどういうものなのか、そしてなぜ増えると言えるのかを書きます。先に言っておくと、知っておくべきことは思っているよりずっと少ないです。

インデックス投資とは、世界中の株を集めたパック

株を買うというと、ふつうは「どの会社の株を買うか」を選ぶことから始まります。トヨタにするか、任天堂にするか。どの会社が伸びるかを予想して、選んで買う。これが個別株の投資です。

インデックス投資は、その逆です。会社を選びません。たくさんの会社の株を、少しずつ全部買います。

「インデックス」は、市場全体の成績表

「インデックス」とは、たくさんの会社の株価をまとめて、市場全体がどう動いたかを表す数字のことです。市場全体の成績表のようなものだと思ってください。

たとえば、日本の株なら「日経平均株価」や「TOPIX」、アメリカの大きな会社500社なら「S&P500」、世界中の株なら「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」があります。

投資信託とは、たくさんの人から集めたお金をまとめて、運用会社がまとめて株などを買ってくれる商品です。1人ではとても買いきれない数の会社の株も、みんなのお金を集めれば、少しずつ全部買えます。

インデックス投資は、このインデックスと同じ動きをするように作られた投資信託を買う投資です。インデックスが10%上がれば、自分の投資もほぼ10%上がる。インデックスが下がれば、同じように下がります。

1本買えば、何千社に投資したことになる

たとえば、世界中の株のインデックスに合わせて動く投資信託を1本買うと、アメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国まで、世界中の何千もの会社に少しずつ投資したことになります。

1社がつぶれても、パック全体への影響はごくわずかです。一つの会社に賭けるのではなく、世界全体に乗る。それが、インデックス投資です。

私がインデックス投資から入った理由は「楽だから」

私が2023年に投資を始めたとき、個別株ではなくインデックス投資から入りました。理由は単純で、楽だからです。

個別株は、調べることが多すぎます。その会社が何で稼いでいるのか、業績は伸びているのか、今の株価は高いのか安いのか。1社ごとに調べて、買ったあとも決算のたびに確かめないといけません。

インデックス投資を始める前に、ほかの投資を考えたことはありません。FXや不動産投資は、ギャンブルだと思っているからです。不動産は、いい物件が1,000件に1件あるかどうかの世界です。個別株も、結局はインデックスのほうが成績がいいことがほとんどです。

その後、個別株にも手を出しましたが、やってみて違いがはっきり分かりました。インデックス投資は、見るものが少ない。個別株は、手間がかかるし、見る回数も多い。授業と部活で埋まった毎日の中で、続けられるのはインデックス投資のほうでした。

図解:個別株とインデックス投資の違い。個別株は1社を選ぶので調べることが多い。インデックス投資は世界中の株をまとめたパックを持つ

なぜ増えると言えるのか

では、なぜ世界中の株を集めたパックが増えていくと言えるのか。

私の答えは、シンプルです。世界のトップ企業が、利益を伸ばし続けているからです。

株価は、会社の利益についていく

株の値段は、毎日上がったり下がったりします。でも、長い目で見ると、株価は会社の利益についていきます。

会社がもうかれば、その会社の株を持ちたい人が増えて、株価が上がります。利益の一部は配当として株主に配られ、それを再び投資に回せば、持っている株がさらに増えていきます。

世界全体で見ると、会社の利益は、景気の波で上下しながらも、長い目で見れば増え続けてきました。世界中の会社を丸ごと持っていれば、その増えた利益の分け前を、丸ごと受け取れます。

本当に、この先も増えていくんでしょうか?

つくね
つくね

世界のトップ企業は利益を伸ばし続けています。株価は、長い目で見れば利益についていきます。

配当は、受け取ると使ってしまう

ここで大事なのが、配当の扱いです。

私は以前、高配当の株も持っていました。配当が入ると、うれしくて旅行などに使っていました。それ自体は悪いことではありません。でも、使ってしまった配当は、もう増えません。

オルカンのような投資信託は、配当を受け取らずに、自動で投資に回す形になっています。自分で何もしなくても、配当がまた株を買い、その株がまた配当を生む。増えた分がまた増えていく形が、勝手に続きます。増やしている途中の時期には、この形のほうが向いていると今は考えています。

GAFAMの伸びを見れば分かる

分かりやすいのが、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック(現メタ)、アマゾン、マイクロソフト)と呼ばれるアメリカの大きなIT企業です。

私たちは毎日、スマホで検索し、動画を見て、ネットで買い物をしています。そのたびに、どこかでこうした会社にお金が流れています。この十数年の株価や売上の伸びを調べてみると、とんでもないことになっているのが分かると思います。

大事なのは、インデックス投資をしていれば、こうした会社を自分で選ばなくても、最初から中に入っているということです。世界中の株のパックの中には、GAFAMも入っています。そして、10年後、20年後に新しく伸びてくる会社も、伸びてくれば自動的にパックの中での割合が大きくなっていきます。

どの会社が伸びるかを当てなくても、伸びた会社は勝手にパックに入ってくる。これが、インデックス投資が増えると言える理由です。

15年持てば、ほとんど損をしていない

「増えると言える」のは、理屈だけの話ではありません。過去のデータも、同じことを示しています。

アメリカの株の代表的なインデックスであるS&P500のデータでは、配当を再投資しながら15年間持った場合、1871年以降の約150年で、損をしたのは1回だけでした。1950年以降に買った場合に限ると、1回もありません。

出典:Robert J. Shiller「U.S. Stock Markets 1871-Present」(1871年1月〜2023年6月の月次データ)から計算。配当再投資・ドル建て。

一方で、1年だけ持った場合は、約4回に1回は損をしています。短く持てば負けることがある。長く持てば、ほとんど負けていない。インデックス投資は、長く持つことで効いてくる投資です。

でも、損をすることもありますよね?

つくね
つくね

1年だけなら約4回に1回は損をしています。15年持てば、ほとんど負けていません。

プロに任せても、インデックスには勝てない

「それなら、プロに選んでもらったほうが増えるのでは」と思う人もいるかもしれません。

投資信託には、インデックス投資のほかに、プロが会社を選んで運用する「アクティブファンド」があります。インデックスより多く増やすことを目指す投資信託です。

ところが、世界の株に投資する日本のアクティブファンドのうち、10年・15年の期間でインデックスを上回ったものは、1本もありませんでした。

出典:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス「SPIVA 日本スコアカード 2025年末」(2025年12月31日現在)。グローバル株式ファンドで、10年・15年の期間にベンチマークを下回った割合が100%。

プロが毎日相場を見て、会社を調べて、それでもインデックスに勝てない。しかも、アクティブファンドは手数料が高めです。選ばずに全部持つほうが、結果的に増える。インデックス投資がすすめられるのは、このためです。

プロに選んでもらうほうが、増えそうですが…

つくね
つくね

プロの世界株ファンドでも、10年・15年でインデックスを上回ったものは1本もありませんでした。

投資信託を選ぶときは、手数料だけ見る

インデックス投資の投資信託を選ぶときに、私が見るのは手数料(信託報酬)です。

同じインデックスに合わせて動く投資信託なら、中身はほとんど同じです。違いが出るのは、毎年かかる手数料だけ。手数料は、どんな年でも確実に引かれます。値上がりは約束されていませんが、手数料だけは約束どおり引かれるのです。

私の目安は、年0.09%以下です。たとえば、オルカンの手数料は年率0.05775%(税込)以内です(2026年8月末時点、三菱UFJアセットマネジメントの月次レポートより)。このくらいの水準なら、あとは気にしなくて構いません。

知らなくていいことは、ほとんどない

インデックス投資を始めるのに、何を勉強すればいいのか。私の答えは、ほとんど何も知らなくていいです。

チャートの見方も、会社の決算の読み方も、毎日の株価も、知らなくて構いません。経済ニュースを追いかける必要もありません。

知っておくべきことは、一つだけです。世界の株は、15年という長さで見れば伸びてきた。それ以外は、知らなくても続けられます。

しっかり勉強しないと、始められない気がします…

つくね
つくね

ほとんど知らなくて大丈夫です。世界の株は15年で見れば伸びてきた、それだけです。

私自身、インデックス投資を始めてから、経済ニュースや株価を見なくなりました。証券会社のアプリも、スマホから消しました。

もともと、毎日相場を追いかけていたわけではありません。それでも、見られる状態にあると、つい開いてしまいます。開けば、上がった下がったが気になります。見なくていいものは、見えないところに置いておく。それだけで、インデックス投資はぐっと続けやすくなります。

知識が増えると、かえって動きたくなる

むしろ、知識を増やしすぎると、かえって動きたくなります。「今は高すぎるのでは」「あの国が伸びそう」「この分野が来そう」。そう考え始めると、パックの一部だけを選びたくなったり、売り買いのタイミングを計りたくなったりします。

でも、それはインデックス投資をやめて、予想する側に回ることです。予想しなくていいのが、インデックス投資のいちばんの良さです。

教員は、日中に相場を見る時間がありません。勉強する時間も、なかなか取れません。だからこそ、何も知らなくても続けられるインデックス投資が向いていると私は思っています。

インデックス投資で、やることは3つだけ

最後に、インデックス投資で実際にやることをまとめます。

  1. 証券口座を開く(楽天証券かSBI証券)
  2. 世界中の株のインデックスに合わせて動く投資信託を選ぶ(迷ったらオルカン)
  3. 毎月の金額を決めて、自動で積み立てる設定をする

あとは、見ないで放っておくだけです。15年という長さで、世界の会社の成長についていく。それがインデックス投資です。

「増えたな」と感じるのは、10%を超えたあたり

始めたばかりの頃は、増えているのかどうか、あまり実感がありません。毎月少しずつ積み立てているので、口座の数字が増えても、それが自分の入れたお金なのか、増えた分なのか、区別がつきにくいのです。

私が「増えているな」と実感したのは、増えた分が10万円、20万円を超えたあたりでした。割合でいうと、入れたお金より10%増えたくらいで、はっきり増えたと感じるようになります。

そこまでは、少し時間がかかります。でも、そこを超えると、増えた分がまた増えていくのが目に見えてきます。最初の1〜2年で「全然増えない」とやめてしまうのが、いちばんもったいないのです。

投資に回す金額を決める前に、家計の整え方を知っておくと続けやすくなります。お金の置き場所の分け方は教員の貯金に共済貯金はいらないに、口座の開き方は教員にiDeCoはいらないにまとめています。なぜ教員こそ投資に向いているのかは、教員こそ投資をやったほうがいいに書きました。

まとめ:選ばずに、全部持つ

  • インデックス投資とは、世界中の株を一部ずつ集めたパックを買う投資
  • 増えると言えるのは、世界のトップ企業が利益を伸ばし続けているから。株価は、長い目で見れば会社の利益についていく
  • GAFAMのような会社も、これから伸びる会社も、選ばなくても最初から中に入っている
  • S&P500を15年持って損をしたのは、約150年で1回だけ
  • プロのアクティブファンドでも、世界の株では10年・15年でインデックスに勝てたものはなかった
  • 知っておくのは「15年で見れば伸びてきた」ことだけ。それ以外は知らなくていい
  • 私は、経済ニュースや株価を見なくなり、証券会社のアプリも消した。見なくていいものは、見えないところに置いておく

なお、この記事は特定の商品を勧めるものではありません。投資の成果は市場の状況によって変わり、元本が保証されているものではありません。数字は過去の実績で、将来を約束するものではありません。最終的な判断は、ご自身でお願いします。

noteのサブスクで、質問し放題にしています

記事は私の状況で書いているので、読んだあとに「うちの学校だと、どうなんだろう」で止まってしまうことがあると思います。そこを直接聞ける場所を作りました。

  • Chatworkで質問し放題(回数の制限はありません)
  • 基本はその日のうちに、遅くても2営業日以内に必ず返します
  • 画面を見ながら相談できるZoom会が月1〜2回(基本、顔出しなし)
  • AI・働き方・転職・副業・お金・人間関係、どれでも構いません

つくねの相談室/月780円。自分で判断できるようになったら、解約してください。

つくね教員ラボを見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA