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積立投資を始めると、次に必ずこの疑問が来ます。
このお金は、いつ、どうやって使うのか。
検索すると、4%ずつ取り崩す方法、定額で取り崩す方法、何歳から始めるか。そういう話がずらりと出てきます。どれも丁寧に計算されています。
ただ、私は少し違う考えを持っています。取り崩す予定がないからこそ、インデックス投資に置いているのです。
出口を細かく設計しなければいけないお金なら、そもそもインデックスで持つべきではありません。この記事では、なぜそう考えているのか、そして私が実際にどういう設計にしているかを書きます。
投資は最終的にご自身の判断で行うものです。ここに書くのは、私の考え方と目標であって、おすすめの正解ではありません。
投資に細かい出口戦略は要りません
出口戦略という言葉が広まりすぎたせいで、始める前から出口を決めなければいけないと思っている人が増えています。私はそう考えていません。

取り崩す予定のあるお金はインデックス投資に向きません
まず、お金を置き場所で分けてください。使う時期が決まっているお金と、決まっていないお金は別物です。
住宅の頭金、子どもの進学費用、結婚式の費用。使う時期が決まっているお金は、値動きするところに置いてはいけません。必要な月に暴落していたら、それだけで計画が壊れます。
インデックス投資に置いていいのは、当分使う予定がないお金だけです。この線引きさえできていれば、出口の心配はかなり減ります。使う予定がないのだから、いつ売るかを今決める必要もありません。
忘れてもいいと思えるお金だから続けられます
私がインデックス投資に回しているのは、どうなってもいい、忘れてもいいと思えるお金です。
生活防衛資金はまったく別の場所に置いています。当面の生活費も分けています。そのうえで残ったものだけを投資に回しているので、値動きを見ずに済みます。
この状態を作れているかどうかが、続けられるかどうかを分けます。生活費を投資に入れてしまうと、下がったときに耐えられません。忘れていられる金額まで下げる。それが、教員のように値動きを見ている時間がない人には合っています。お金の置き場所の分け方は教員の貯金に共済貯金はいらないにも書きました。
5000万円まで増やして、そこから配当に切り替えます
とはいえ、何も決めていないわけではありません。方針の切り替え点は決めています。

インデックス投資が5000万円に届いたら高配当に変えます
私が決めているのは、インデックス投資が5,000万円に届いた時点で、高配当株の投資に切り替えるということです。
理由は単純で、そこから先は成長よりインカムゲインが欲しいからです。増やし続けることより、定期的にお金が入ってくる形にしたい。同じ資産でも、役割を変えたくなる地点があります。
ここで大事なのは、5,000万円という数字そのものではありません。「いくらまでは増やす期間で、そこから先は受け取る期間にする」という役割の切り替えを決めておくことです。金額は人によって違います。私の場合がこの数字だった、というだけの話です。
取り崩し方より役割の切り替えを決めてください
出口戦略として本当に決めるべきなのは、何%ずつ売るかではないと思っています。決めるべきは、増やす期間と受け取る期間の境目です。
売って現金にするという発想だと、いつ売るかの判断が一生ついて回ります。配当を受け取る形にしておけば、判断そのものが減ります。忙しい人にとって、判断が減ることには価値があります。
もちろん、高配当への切り替えにも考えることはあります。税金の扱い、銘柄の選び方、切り替えのタイミング。ここは私もこれから詰めていく部分です。決めているのは方向であって、手順はまだ完成していません。
投資の卒業ラインは1億円だと決めています
「いくらまで貯めれば終わりなのか」。これも決めています。1億円です。
1億円に届いたら増やす努力はやめます
1億円貯めたら、もう投資はいいと思っています。そこから先は、その1億円でインカムゲインを取る段階に入ります。
配当で生活費をまかなえる状態になれば、働き方を選べるようになります。フルタイムで働き続けなくてもいい。その状態をサイドFIREと呼んでいます。
念のため書いておくと、これは目標です。今そうなっているという話ではありませんし、達成できるかどうかも分かりません。利回りを保証するものでもありません。ただ、目標があるとお金の判断がぶれなくなります。それが一番の効用です。
それでも投資をやめることはありません
矛盾しているようですが、卒業ラインを決めていても、投資をやめる日は来ないと思っています。
サイドFIREに届くまでは投資を続けます。届いたあとも、インカムを得るための投資は続けます。そして、明らかな暴落が来たときには「やっておこうか」となるはずです。それが自然だと思います。
とはいえ、限度はあります。70歳を超えたら、さすがにもういいかなと思っています。増やしたお金を使う時間のほうが、そこからは大事になるからです。
教員の卒業ラインは一般より低くていいです
ここは教員だけの話なので、丁寧に書きます。一般向けの記事に書かれている目標額を、そのまま持ち込む必要はありません。
教員は公的な保障が手厚いぶん必要額が下がります
理由は、教員の公的な保障が手厚いからです。
医療費の自己負担は共済の付加給付で抑えられます。働けなくなったときには傷病手当金があります。退職手当もあります。年金も厚生年金に上乗せがあります。制度の全体像は4つの共済の違いと使い倒し方にまとめました。
これらを足したうえで、足りない分を自分で用意する。これが正しい順番です。公的な保障をゼロとして計算した目標額は、教員には過大になります。まず制度を知ってから、目標額を決めてください。
老後の不安が消えることが投資の一番の成果です
金額の話とは別に、投資をやって変わったことがあります。老後の不安が頭の中から消えたことです。
月に数万円を積み立てているという事実があるだけで、老後の心配が一つ減ります。保険を勧められるときも、投資を勧められるときも、その裏側にはたいてい老後不安があります。そこが解消されると、勧誘の言葉が刺さらなくなります。
これは金額よりも大きな効果でした。判断がぶれなくなり、余計なものを買わなくなる。投資は増やすためだけのものではありません。
お金のことで迷わなくなるのが一番の成果です
最後に、いま私がお金について何に迷っているかを書きます。
いま迷っていることは特にありません
正直に言えば、特にありません。
置き場所は決まっています。積み立てるものも決まっています。切り替える地点も、やめる地点も決めてあります。だから毎月、判断することがありません。
そして、この「特にない」という状態こそが、お金を勉強するうえで一番大事なところだと思っています。勉強の目的は、詳しくなることではありません。迷わなくて済むようになることです。
迷わない状態を作れば投資の情報は見なくて済みます
迷いがなくなると、情報を追う必要もなくなります。
私も最初は動画や投稿をよく見ていました。今はほとんど見ません。見れば見るほど、決めたことを揺さぶられるからです。
決めるべきことを決めて、あとは自動で積み立てる。忙しい教員に一番向いているのは、判断を減らす形です。日々の値動きも、他人の成績も、見なくて構いません。
まとめ 投資は取り崩す予定がないのが正解です
大事なところをまとめます。
取り崩す予定があるお金は、インデックス投資に向きません。使う時期が決まっているお金は別の場所に置いてください。忘れていられる金額だけを回すから、値動きを見ずに続けられます。
出口として決めるべきなのは、取り崩し方ではなく増やす期間と受け取る期間の境目です。私はインデックスが5,000万円に届いたら高配当に切り替える、と決めています。
卒業ラインは1億円にしています。ただし、そこで投資をやめるわけではありません。配当で生活費をまかなえる状態を目指し、その後も続けます。70歳を超えたら、さすがにもういいかなと思っています。
そして教員の場合、目標額は一般より低くて構いません。共済も退職手当もあるからです。制度を知ってから、足りない分を決めてください。
いま私がお金のことで迷っていることは、特にありません。迷わない状態を作ることが、投資の一番の成果だと思っています。
なお、投資に絶対はありません。最終的な判断は、ご自身でお願いします。
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